【完成】装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その8 [ボトムズ]
思った以上に時間が掛かってしまいましたが、装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナの完成です!
元々が23年前にボークスでイベント品または特典として流通したキットだったので、ネットでも完成品を見かけることがありませんでした。(多分)
完成品をみたくコツコツ作業してきましたが、完成できて良かったです
アップです。
フィアナを知らない人には、なんでこんな緑一色の服なんだか・・・といった感想もあるとは思いますが、分かる人にはやはりコレですよね!
一色は単調になるので、かなりメリハリを付けたグラデーション塗装をしたつもりです。
顔はリアル造形ですので、作画によってかなりばらつきのあるTV版のフィアナではなく、OVA嚇奕たる異端のフィアナの顔を参考にアイペイントしてみました。
あくまで参考ですが・・・似てる似てない、というのは別です
全身像。
髪の毛は途中にもありましたが、ラスキウス アウラの栗毛がフィアナには丁度良い感じでした。
薄めないクリアーブラウンで濃い目の茶色髪を再現できたかと思います。
割と素立ちかと思いきや、風になびく髪を押さえる右手の演技が良いアクセントですね。
そのため、目線は左に流してみました。
瞳は最終的に、ガイアノーツのUVクリアジェルでコーティングしています。
独特の透明感が出るので、最近はほとんどこのUVクリアジェルを使っています。
使った色数が少ないので、マスキング工数は少なくてすみました。
ガレージキットの塗装にしては、珍しくストレス少なめで済んでいます。
でも表面処理は何度もヤスリ掛けとサフ吹きを繰り返したので、相変わらず疲れました。
ガレージキットの作製とは、つまるところヤスリ掛けとマスキングの集大成だと感じる今日この頃です。
横から。
このブログの写真はクリックでかなり拡大できますので、是非ご覧ください。
粗も目立ちますが
真後ろです。
ボディースーツで身体のラインが強調されていますが、お尻の造形が肉感的です。
しかしながら、全体的にいやらしさは無い、というのがボトムズキャラの凄さかと。
これだけ良い造形なのに、正面からは見えないという贅沢というかもったいない仕様です!
数少ないフィアナの完成写真だと思うので、ぐるっと一周を写しました。
ちなみに緑の服はグラデーション強めですが、更に数少ないスジ彫りというかモールドは右足が分割線になることもあって、左足などは飛行機モデルで行うようなエアブラシ塗装を行ってみました。
真横です。
少ない色数ながらも、濃淡で動きを付けるよう努力したつもりですが・・・
最後に目線を合わせた角度から。
胸のディティールアップも濃淡を強めにかけたことで強調され、工作の効果があったと思います。
その点を含めて、今後の練習になる工作がいくつかできたキットでした。
今回、フィアナの肌はやや色白に塗装したつもりですが、撮影(と照明コントロール)が下手なので写真が白飛びしたようになっています。
撮影ブースなどの環境をもう少し検討しなければならない、という今後の課題も見えてきました。
作るだけなら良いのですが、写真は難しいですね。
これまでの写真でも初期は特に適当なので、いずれ撮り直して掲載し直したいところです。。。
以上、装甲騎兵ボトムズからボークスの1/8のフィアナでした。
ボトムズのガレージキットは本命のキリコも保有していますので、まだ続きます!
キリコがいつになるのかは分かりませんが、フィアナ一人では寂しいと思うので、早めに作っていきたいと思います。
装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その7 [ボトムズ]
ボトムズのフィアナを続けて塗ります。
今回は顔を攻めます。
ここさえ終えることができれば、完成までもうひと頑張りです!
ということで、今回の工程の日記を付けるにあたり、一区切りついた状態をサムネイルのために先に公開です。
アイペイントをほぼ全て行い、全体につや消しのプレミアトップコートを吹いてコーティングしています。
腕、髪の毛はつけていませんが、ボトムズの第1話で登場した、フィアナの第一印象はこんな感じですので、髪の毛なし版も有り、かもしれません。
とはいえ、丸坊主の美少女キットというのもアレなので、あくまで参考写真ということで・・・
というわけで、先の状態に至るために行ったアイペイントなどをまとめます。
瞳を塗るために、まず白目を塗らなければなりません。
本来は、肌色塗装時に、ホワイトサフの白をマスキングで残せば良かったのですが、久しぶりにフィギュア塗装をしたせいで、マスキング工程を忘れて普通に肌色で瞳まで塗りつぶしてしまいました
ということで、白目を白く塗るために、白目以外をマスクします。
相変わらずこの状態は不気味です
白目くらいの面積ならば、筆塗りでも良いのですが、今回はできるだけエアブラシで塗ってみようと思います。
マスキングゾルを面相筆で丁寧に塗り、瞳以外のお肌に白色がつくと大惨事ですので、慎重にマスキングしています。
隠ぺい力高めの、Mr.カラーのクールホワイトを塗りました。
きれいにマスキングできて良かった!
塗膜の境界線が、マスキングをはがす際に微妙に出来てしまうので、先端を尖らせた爪楊枝で丁寧にならして目立たなくしました。
ここからが本番です。
アイペイントの順番は人それぞれでしょうけど、私はまず睫毛と輪郭を描きます。
ここからはエナメル塗料です。
今回はタミヤのフラットブラックを面相筆で描きこみました。
この両目の睫毛を描くのに、描いては消してを何度もやっていますので、3~4時間くらいでしょうか。
私はアイペイントでこの睫毛を描く部分が一番時間が掛かってしまいます。
それでもまだまだシャープに描けず、妥協してしまいコレですので上手な人はよほどセンスがあるか、練習されたのでしょうね。
難しいです。
睫毛もまずは上と下の線と一番大きな睫毛一本程度を描いて、納得(妥協?)できたところで一旦乾燥させてから、ラッカーのスプレーで光沢クリアコーティングしています。
睫毛を何本か描くときに、上手くできた部分がエナメルシンナーで間違って消えないように、です。
次に瞳の輪郭と眉毛です。
この線の入れ方で目線とキャラクター性にも大きく影響が出ますので、やはりここも慎重にトライ&エラーで何度も納得できるまで繰り返しました。
目線を左側に流します。
素立ちに近いポーズのキットですので、目線で動きをつけようという狙いです。
あと、やや大きめの瞳にしようと思います。
キット自体はリアル造詣ですが、イメージとしてはクメン編などのTV本編よりは、OVA版~嚇奕たる異端のフィアナの瞳を参考にしました。
黒目の中身は茶色の瞳ですが、今回は初めてマスキングしてエアブラシで瞳を塗ってみました。
左の黒い物体はプラ版を瞳の中の茶色内グラデーションをつけるためのマスキング用に作った冶具です。
瞳の上だけ暗めにして・・・というグラデーションをエアブラシでしてみました。
なお使った塗料は、Mr.カラーのクリアブラウンです。
結果はこんな感じですが・・・茶色を濃くしすぎでグラデーションがわからないという失敗
またマスキングもちょっと下手だったようです。
今回は仕方が無いので、エナメルのウッドブラウンなどを使って筆塗りで修正しました
何事も経験ですね・・・
ということで瞳はエナメルのウッドブラウンで修正し、白でハイライトを入れてそれなりにできました。
この時点で瞳はほぼ出来たので、フィアナの個性である赤い唇をエナメルのレッド+クリアイエロー+ピンクで作った口紅を塗りました。
この写真だと少し下唇が分厚い印象ですね。。。。修正していきます。
わずかに下唇の口紅を減らしました。
0.0何ミリの単位でつけたり減らしたりを繰り返し、こんな感じです。
ほんの少し左右に広がったり、上や下に増減するだけで、表情というか美人度に大きな影響が出ますので、難しいですね。
女性はこういったお化粧を日々されるのだと思うと、支度に時間が掛かるのもうなずけます。
口紅はフィギュアで塗るとけばけばしくなったり、アニメっぽくなくなるのですが、キャラクター性からこのフィアナはこんな感じじゃないかと思います。
今回の状態はここまでです。
頬紅入れ、瞳のうるうる感を増す、といった仕上げを含め、もう一息です!
装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その6 [ボトムズ]
ボトムズのフィアナの続きです。
今回からはいよいよ本体塗装に入ります。
このキットは、主にクメン編で多く見られた全身が緑タイツのようなボディースーツ姿のため塗装もほぼ単色です。
ちなみに、バンダイの1/20ブルーティッシュドッグに付属する、立ち姿のフィアナもこの服装ですね。
色指定はバンダイキットの説明書の配色を参考にしました。
色は緑とベルト周りのグレーの2色のみ。
シンプルですが、塗り分けは必要でしたので、塗装順番は凹部分にあたるベルトを塗ってからマスクして、全身を塗ることにしました。
ベルト部分は、マスクなしでざーっと塗ります。
暗い部分として、ニュートラルグレー、ハイライト色としてガルグレーにしています。
白じゃない感じなので、スケールも考慮してやや落ち着いた配色に。
ベルトをタミヤの曲線用マスキングテープの3mmで、一気にマスクします。
こういったキットのお腹や太ももといった曲線部分のマスクはこのテープをラインにそうように貼りつけると、キレイに曲線に馴染んで効率的にマスクできます。
また、身体の緑を塗るので、顔も念入りにマスクしました。
首のラインも曲線用マスキングテープが活躍しました。
あと、ガンホルスターは普通のマスキングテープで大まかにマスクし、身体と接する箇所は微妙な曲線だったので、マスキングゾルを面相筆で塗ってマスクしています。
全身の緑ボディスーツは単色だとあまりに単調ですので、強めにグラデーションを掛けてみます。
まずは、暗部になる箇所に、Mr.カラーの#6の”緑”を塗りましたが、この緑は実は現在販売されている#6ではなく、瓶のフタが突起上の昔の#6の緑を使っています。
同じ緑でも、昔と今でかなり色味が違います。
ちなみに、”青”も全く違う色でした。
この”緑”は今でいえば濃緑色といったところで、かなり濃い緑です。
一体何年前に買った塗料なのかすら記憶が無く・・・・20年は経っている気が・・・
緑、はこんな瓶ですね。
この後全体のハイライトで使う、ラスキウスのクリアーホワイトは右です。
このクリアーホワイトもありそうで無かった色でした。
今までは、こういった色は自分でクリアーに白を少したらして作る必要がありましたので、便利になりました。
緑を塗りました。
陰影に気をつけ、凸部は下地のサーフェイサーの白を残すようにうっすらと吹くことで、凹凸の強調をしています。
まだまだ下手ですが、数をこなして、こういった塗装が自然な感じでできるようになりたいものです。
今回の緑はこの3色を混色しています。
#66のデイトナグリーン+#69のグランプリホワイトで基本色を作りました。
この組み合わせは、バンダイのブルーティッシュドッグ説明書にあるフィアナの色指定とほぼ同じです。
ただ、自分の中のイメージとしてはもう少し、エメラルドグリーンのようなイメージを出したかったので、追加で真中の#391のターコイズグリーンを20%ほど加えています。
このターコイズグリーンも最近発売された新色です。
一通りの色が付きましたので、クリアーホワイトでハイライトと全体の色を馴染ませるように、フワッと吹きました。
このクリアーホワイトも使い方にコツが必要そうです。
あまり吹くと、調合した色味とは全く別の色に変化してしまうので、あまりハイライト用として使うのではなく、トーンを落ち着かせるような感じで使うのが良いのかな?という感触です。
あとは調合用でしょうか。
というところで、今回は全体の基本塗装までが完了しました。
装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その5 [ボトムズ]
フィアナの続きです。
前回までで塗装前の表面処理まで終わっていますので、いよいよ塗装を行います!
フィアナの塗装は色数が少なく、とてもシンプルです。
肌色部分も首から上しかありませんので、まずはここから攻めます。
最近のお気に入りである、Mr.カラーのLASCIVUS(ラスキウス)シリーズを使いました。
ベースカラーのホワイトピーチをべた塗りします。
なお、このラスキウスシリーズは、下地を白でべた塗りされていることが前提ですので、ホワイトサフで全塗装された状態でOKなのです。
ただ、今回この時点で失敗が・・・
本当は白目をマスキングして、ホワイトサフで白を代用するつもだったのに、久しぶりのフィギュア塗装でうっかりしていました
後でマスキングして白だけ塗り直しです・・・
次に、ラスキウスの上掛けをします。
今回はクリアーペールレッドを使用。
クリアーペールオレンジもアリですが、オレンジだとやや若すぎるアニメキャラの色味になる気がしますので、レッドにしています。
瞳周辺や顎下など、影になる場所、赤みが差す場所を中心にエアブラシで塗装しています。
この写真だとあまり分からないかもしれませんが
肌色は終わりです。
次に塗りやすい髪の毛を塗ってみます。
ここで、今回は少し実験を兼ね、先日発売されたばかりのMr.カラーの新色である、ラスキウスの髪の毛用の塗料シリーズLASCIVUS Aura(ラスキウス アウラ)を試してみたいと思います。
発売されたアウラを全色買ってきました!
左から順にブロンド、栗毛、濡烏(ぬれがらす)、ピンクパープル、ライラック、クリアーホワイトです。
クリアーホワイト以外はベースになる色ですので、この色を髪の毛にべた塗りし、上掛けにクリアー系のGXカラーやクリアーホワイトを使う事で髪の毛の微妙な色味を表現しよう、という新色です。
ラスキウス アウラの使い方としては、次の組み合わせが一例です。
ベース色+影色+ハイライトの順番でまとめます。
・ブロンド+GXクリアブラウン+クリアーホワイト → 金髪の表現に
・栗毛+GXクリアブラウン+クリアーホワイト → アニメによくある茶色の髪
・濡烏+GXディープクリアブルー+クリアーホワイト →真っ黒でない黒髪表現によくある濃い青の髪
・ピンクパープル+GXクリアピンク+クリアーホワイト →紫よりの明るいピンクの髪
・ライラック+GXクリアバイオレット+クリアーホワイト →青紫よりの紫髪
それぞれのGXクリアー系はクリアで更に割って使っても良いようです。
またこの組み合わせ以外で、クリアーブラックなんかは栗毛や濡烏に合わせるとより暗めの落ち着いた髪の毛になりそうです。
今回は、次の組み合わせでフィアナのブラウンの髪の毛を塗装しました。
なお、GXクリアーブラウンは割らずにそのまま使う事で、暗めにしています。
まずアウラの栗毛をべた塗り。
ガルパンにでてきそうな髪の毛の色ですね。
なかなかキレイな色なので、これはこれで別に使えそう。
クリアーブラウンを陰、髪の毛の重なりに吹きつけてみます。
全体にもかる~く吹きましたが、まだ明るいかな?
もう一段暗くなるように、クリアーブラウンを2~3回ふわっと吹きつけました。
テカリがあるせいで分かりにくいですが、かなり暗い感じに。
ハイライト部分にクリアーホワイトを吹きつけ、全体に少し落ち着かせるために、ふわっと吹きました。
この写真だと少しぼやけた感じがしますね。
完全に乾燥後に、仕上げとしてプレミアトップコートのつや消しを厚めに吹きつけておきました。
写真だと少し白かぶりしているように見えますが、途中写真のクリアーブラウンを吹いた後に感じた色味のばらつき加減が無くなって、しっとりと落ち着いて見えます。
今回は初めてでしたので、かなり実験的な塗装をしましたが、フィアナの髪の毛は栗毛が試せるので丁度良かったです。
今回は、ラスキウス アウラのテスト兼本番で塗装しており、資料としてアウラの使い方も記事でまとめてみました。
今後も色々試してみたいと思います。
装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その4 [ボトムズ]
装甲騎兵ボトムズから、フィアナの続きです。
今回はモチベーションが高めで、製作が進みます!
前回までで胸のディティールアップが完了し、懸案事項であった頭部と太もものズレの補修も終わりましたので、一旦サーフェイサーを吹いて、様子を見てみます。
髪の毛、太ももはポリパテを使ったので、表面の傷を埋めるために、粗めの#500のグレーのサーフェイサーです。
他の箇所は、ディティールが埋まると困るので、#1000相当のタミヤのホワイトサーフェイサーを使用しています。
ちょっとグレーサフが広範囲に飛び散りましたが、捨てサフですので、問題無し。
後で全体をヤスリ掛けします。
胸を横から見たところ。
胸は不自然に強調はされていないと思います。
変化があるのか無いのか分からないレベルですが、このわずかな差が模型を作る人のこだわりなのかもしれませんね。
後ろから見ると、何の問題も無さそうです。
一通りサーフェイサーを吹いたところで、全体的に細かなヤスリ傷を複数見つけましたが、それ以外は特に問題無さそうでした。
胸のディティールアップも違和感なく溶け込んでいると思います。
以上から、仕上げに移るため、全体を満遍なく#240>#400>#600の順番で神ヤスリでヤスリ掛けを行います。
ヤスリの傷跡をサーフェイサーが埋めてくれるので、この工程は特に丁寧に磨きます。
ちょっと大変ですが、全体をヤスリ掛けができた状態です。
まだこのキットはパーツが少なくて助かりました、
表面が荒れていないところは、あまりヤスリを当てませんでしたが、髪の毛などは細かな凹凸がまだあったので、案外大変でした
パーツを中性洗剤でもう一度洗浄し、油分と細かな削りかすを洗い流します。
水滴をふき取って、自然乾燥。
この乾燥に時間がとられるし、埃も気になるので、食器乾燥機を買えばいいのかな、と最近思います。
さて、乾燥もしましたので、塗装前の表面処理として、ホワイトサーフェイサーを吹きました
フィアナの頭に真鍮線が刺さっていますが、塗装の為に持ち手を追加しました。
本体がほぼ1パーツなので、大きく持ちにくいのです・・・
最近の愛用はタミヤの#1000相当の目のホワイトサフです。
フィアナが真っ白になり、次はいよいよ塗装に移ることができます~
やっぱり塗装が一番楽しいですね!
装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その3 [ボトムズ]
ボトムズのフィアナのキットの続きです。
前回までで、製作停止に至る悩みの元であった、頭部と太もものパーツ接合部のズレをポリパテで整形することでお悩み解決できています。
結果、”まぁ良いか”、と思える程度にはズレが修正できました。
パーツ数も少ないことから、このまま表面を仕上げれば塗装に移れる状態です!
しかし・・・
あまりにシンプルなキットですので、このまま塗装ではちょっと物足りない感じがします。
せめてものディティールアップ(?)として、とてもキレイに造形されているキットのシワ表現やフィアナのボディラインをより強調!
という趣旨で、ほんの少しだけ加工することにしました。
今回の工作のソースは、第1話冒頭の素体(=フィアナ)とキリコの出会いのシーンで描かれた、裸体の素体(変な表現)です。
分かる方には分かって頂ける、あのシーンのイメージを少しでも反映させたいと思いました。
具体的には写真の赤囲み部分が胸部ですが、ややシンプルかと。
キレイな造形ですが、起伏もなく可も不可もなし。
写真には胸部の頂点になる箇所に鉛筆であたりをつけたところであり、整形前の状態です。
赤囲みのように、胸の頂点には当然乳首があるであろう箇所を意識して、チェック。
先の写真の鉛筆で付けた印を目安に、ピンバイスで穴を開けました。
今回は、やや大きめの2mmの径で穴を浅く(5mmくらい?)入れました。
次に、乳首を作る、というとなんだかアレですが・・・
あくまでフィアナのボディースーツ(?)の下にある胸を強調して、模型としての見どころをつけてみよう、という意味ですよ?
まず2mm径のプラ棒を差し込み、ガイアノーツの瞬着カラーパテの肌色で固定。
プラ棒の向きも重要です!
やや上向きで固定。
なんだか痛そう・・・
適当な長さでプラ棒を切断。
このプラ棒の長さが長すぎると下品というかアンバランスになるし、短すぎると意味が無い・・・
慎重に少しずつ調整してカットしました。
プラ棒の周辺を再び、瞬着カラーパテでコーティング。
胸のライン、服のシワとの整合性を見ながら盛りつけます。
盛り過ぎると、せっかく埋めたプラ棒が意味を成しませんし、少ないと乳首が目立ち過ぎです。
ついでに、胸全体のラインも微調整できるように盛りつけています。
その後ナイフ、ヤスリで整形しました。
肌色の瞬着カラーパテなので、馴染みすぎですね。
プラ棒がやや目立ってしまいますが、少し胸の形にメリハリが付いたのではないかと思います。
服の下なので、突起の形が見える、というのもおかしいのではないかと思い、これくらいの表現がギリギリかな?というところまでプラ棒を削り込んでいます。
今回の工作は他のキットにも応用できそうですので、また色々と試してみようと思います。
ちょっとキットの作製から脱線しましたが、勉強になりました。
装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その2 [ボトムズ]
前回の記事から、またひどく間が空いてしまいましたが、装甲騎兵ボトムズのヒロインにあたる、PS(パーフェクトソルジャー)であるフィアナのキットです。
忘れていた訳ではありません。
前回の仮組から、進まなかった理由は、頭部、脚部のパーツの合いの悪さをどう進めるか?で色々と考え過ぎてしまい、手が止まっていたからです。
具体的には次の2つの写真の丸囲み部分のずれがひどく、悩み中でした。
パーツを煮る、という選択肢もありますが、家のコンロがオール電化のため、レジンキャストを煮るための鍋がオール電化非対応の古いもので使えないという・・・
1年に1回使うかどうか?のレジンを煮るために鍋を買うのもちょっと、躊躇されますので、今回は煮る、は無しで。
頭頂部。前後2パーツの髪の毛の噛み合わせが悪いです。
右足の太ももにあるモールドで分割されていますが、ここもずれによる断層が・・・
以上の2点をどう処理するか?で色々考えましたが、今回はシンプルにポリパテで整形してしまうことにしました。
前後パーツを頭部に装着。
位置決めをするために後ろ髪を仮固定し、主に前髪側をポリパテで整形しました。
後ろ髪部分には、ポリパテを付けたく無かった(後で分割したかった)ので、メンソレータムを塗ろうと思ったところ、なぜか無い!
仕方が無いので、リップクリームで同じような成分のものがあったので、デザインナイフでリップクリームを少し切削して、塗り込みました。
ま、離型剤になれば何でも良いのでしょうけどね。
次に、太もも部分も同様にポリパテを盛ります。
ここは胴体側の内側を#120の神ヤスリで荒らして、ポリパテの食いつきを良くしてから、適当に盛り付けました。
まずは適当ですが、適量よりも多めに盛ります。
後で削れば良いですし、少ない方が盛り直しになりますので。
ポリパテを持った側に、右足のパーツをグッと差し込み、ポリパテの乾燥まで工具で高さを調整してずれないようにそっと放置・・・
もちろん、右足の下部分のパーツにもリップクリームで離型処理をしています。
30分ほど経ってから、グッとパーツを引っ張ればこの通り。
ポリパテでずれ部分が埋まったはずですので、今度はこれを整形してキレイにしていきたいと思います。
装甲騎兵ボトムズ 1/8 フィアナ その1 [ボトムズ]
※この記事は投稿日付が下書きのまま2/24になっていたので、修正後の2/26に訂正して再投稿しました。
部屋の整理中の発見物として、23年前のボークスのキット、装甲騎兵ボトムズのヒロインである、「フィアナ」の1/8ガレージキットがでてきました。
ボトムズのフィアナのキットはもう一つあるのですが、こちらのキットはシンプルながらフィアナの特徴をよく捉えている、アニメの再現度の高い造形です。
一方で、フィアナに限らずですが、当時(1980年代)のキャラクターは今でいう”萌え”要素はほとんど感じられないため、カワイイとかそういったものとはちょっと違います。
まだボトムズのキャラクターは良いですが、当時のダグラムなんかは女の子キャラが役柄に合うようにデザインがリアルすぎ(頬がこけている、等)て、このキャラをフィギュアにしよう、という意図は皆無だったんでしょうね。(と、勝手に思っています)
キットの仮組みをしました。
アップです。
ガレージキットですので、パーツにはバリやゲートが沢山あります。
写真はそれらをある程度除去済みですが、整形しなければならない箇所がまだ多くある状態です。
肩周りや前髪周辺は特に目立ちますね。
キットのパーツ構成はこういった感じです。
全6パーツとシンプル。
フィアナの服装は、クメン編で多く見られた緑のスーツ姿です。
クメン編ではキリコに食事を作ってあげる場面などでは袖が出ているシーンもありましたが、このキットの造形を見る限り、指先まで緑のスーツ姿のようです。
ちなみに箱はこれです。
当時のボークスに多かった、黒い箱に紙でキット内容を記載しているものでした。
1999年2月3日~3月3日開催の原画&セル画展記念海上限定品、とのことです。
私はこの原画展に行ったのではなく、当時はボークスの店舗によく行っており、お店のポイントを沢山もっていて、当時はポイントで限定キット交換などをやっていた中で、ポイント交換で頂いたキットだったように思います。
ちなみに、定価は¥4,800です。
全身像。
髪を書き上げる仕草でシンプルながら良いです。
バランスが良いので、ベースに固定しなくても自立してくれます。
髪の毛は前後2パーツで、仮組みのためにマスキングテープでくっつけてみました。
後ろ姿。
髪の毛の流れる感じ、腰からお尻に懸けてのラインなど、非常に丁寧に造形されています。
右足はデザイン上の線がありますが、この線を上手に分割ラインにしているので、すり合わせさえ行えば、完成後も接合部分は気になりません。
両腕も肩で接合ですが、同じくデザイン上の分割線が入る箇所なので、ここも合わせ目消しは不要です。
20年以上前のキットですが、非常に良く考えられた構成で助かります。
全体的にバリやパーティングラインの処理、接合部分のすり合わせ、といった基本作業だけで完成できそうな良キットですので、作っていきたいと思います。
また、同じくボークスの1/8 キリコもありますので、このフィアナ完成後には着手し、キリコとフィアナをそろえてあげることがボトムズファンとしての責務と考えております。
色々並行作業していますが、このフィアナのキットの完成写真は見たことがありませんので、頑張って完成させたいと思います。
ガシャプラ 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ その2 [ボトムズ]
ガシャプラのボトムズが5種類中の1つしか組んでいませんでしたので、残る4つも素組みをしました。
5種類、と言っても内1つは武器セットのため、AT(アーマードトルーパー)自体は4種類です。
武器はヘビィマシンガン、ソリッドシューター、パラシュートザック、ラウンドムーバーザックです。
ATとしては、写真のように、左からブルーティッシュドッグ、メルキアカラースコープドッグ、ウド編バトリングカラー(オリヤ大尉機)スコープドッグ、ノーマルスコープドッグとなります。
メルキアカラーには劇中のように、パラシュートザックとヘビィマシンガンを装備しました。
やはりスコープドッグにはヘビィマシンガンですね。
加えてパラシュートザック。
この組み合わせだったら、10体でも20体でも並べたいところです。
ヘビィマシンガンの作りもしっかりしており、銃口の開口などを行えば、よりらしくなると思います。
反対側面から。
細かなディティールの省略もありますが、よくまとまっています。
ノーマルカラーですが、ラウンドムーバー+ソリッドシューターで、サンサ編のスコープドッグⅡになっています。
これはこのままでも完成のスコープドッグⅡと言える状態です。
ラウンドムーバーの各バーニアが開口されていないので、これを置き換えるか、開口すると良くなりそうです。
数が多い上に、小さいので大変そうですが。
ソリッドシューターを持たせたときに気づくのですが、肘に微妙な角度が付けられているため、自然な持ち方ができます。
単なる直立ではなく、細かなところに調整が入っている良キットです。
最後にブルーティッシュドッグです。
このキットのみ、左腕が異なり、バックパックも独自で、足首もスコープドッグと異なりますが、全て再現されています。
スコープドッグとことなる、上述の3点が見える写真です。
単色ピンクなので分かりにくいですが、ブルーティッシュドッグの特徴がしっかりと再現されています。
ガトリングと爪も再現。
これらも開口やシャープ化すると良さげです。
最後にキットはコックピットまで再現されていますが、ブルーティッシュドッグはパイロットがしっかりとフィアナになっている点も要チェックです。
小さく分かりにくいと思いますが、しっかりファンタム・レディとなっていますね。
このキットは発売1カ月で完売だったそうで、7月の再販が決定しています。
まだまだこれから入手することも可能なようですので、サクッと組み立ててみるもの良いかもしれません。
作り込みだすと止まらなさそうで、どこまで手を入れるか入れないかのサジ加減が・・・
あまりやり過ぎないのが、こういった商品の正しい遊び方なのかもしれませんね。
ガシャプラ 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ その1 [ボトムズ]
最近ニッパーを使った模型作りをしていなかった、と思います。
そういえば、ガレージキットが続いていたので、使う工具はヤスリやデザインナイフ。あとはノミ。
その一方でプラモデルの発売は、4月からの「ガンダムビルドダイバーズ」といった新作の影響でじゃんじゃん発売されるので、やっぱり買ってしまいます。
アオシマの新ブランドのACKSから「ヴァリアブルファイターガールズ ジークフリード」も買ってしまうなど、購入量と完成キットの量が釣り合いません
そんな最近の購入したキットの中でも少し異色が、ガシャプラで出た、装甲騎兵ボトムズのスコープドッグ、ブルーティッシュドッグです。
全5種類というバリエーションは、スコープドッグの色替え3種類、ウェポンセット、ブルーティッシュドッグと完全にスコタコ祭りです
とりあえず、全5種類を2セット購入
ちなみにネット上では概ね好調な売れ行きでプレ値が付いているようですが、サンライズ公式サイトで再販の正式告知もされていますので、お急ぎでなければ待った方が良いでしょう。
ちなみに、下記URLから再販情報がありますが、2018年7月第5週の再販だそうです。
キットのサイズは1/60ということで、過去のユニオン(再販でWAVE)のキットシリーズと並べることが可能という分かっているサイズ設定です。
ガシャプラというだけあって、ガシャポンで回して入手するところですが、近くに設置がなかった(というか特に探し回ってはいませんが・・)こともあり通販で購入。
通常ならば、1回¥400だそうですので、キットとしては最近の相場としては適正価格でしょうか。
ちなみに、同サイズのユニオン製キットは¥200でしたが、30年以上前の価格ですので、比較する方が野暮かと。
写真のように、ビニール袋に入ったパーツが上手にカプセルに詰め込まれています。
一度出したら、もとに戻すのは困難な感じでした。
開封。
非常に分かりにくいですが、左上のランナーにあるターレットレンズだけ、シルバーで塗装されています。
基本的に単色ランナーですが、ターレットレンズだけ色が付いていることで、素組みでも見ることができる状態に仕上がってくれます。
胴体パーツは、写真のようにランナーレスという最近の流行りか(たぶん、カプセルに納まらなかったのでしょうが)。
以上のシンプルな構成です。
ぱぱっとと組みたててみます。
頭部を付けなければ、このようにコクピットも再現されるという、分かっている構成。
また、パーツ分割も原則モナカ割ですが、左右対称ではなく、踵のアーマーなど、分割線とパーツ割を上手く調整することで、できるだけ中央に合わせ目がこないようにしてくれています。
頭部を付けると立派なスコープドッグの出来上がり
関節は足首、太もも、肩付け根、手首、胴体のみですが、素経ちでも良い感じのバランスです。
カッコイイです。
このキットだけでは武器がありませんので、別のウェポンセットからコンバートする必要があります。
背面です。
ウェポンセットとの絡みを考慮だと思いますが、背中のフックが単なるでっぱりになっています。
ウェポンセットのパラシュートザックとの接合を考慮していると思いますが、少し残念です。
といっても、このレベルならばプラ版で作り直せずすぐディティールアップ可能な形状ですし、このくらいの余地はあっても良いでしょう。
写真左が、ユニオンの1/60スコープドッグのランナーです。
腰部パーツで大きさがほぼ同じということが分かると思います。
ユニオン製スコープドッグとの比較2.
ここの比較はターレットレンズパーツの大きさを比べたくて並べました。
ユニオン製スコタコのターレットレンズパーツはやや小ぶりで、ガシャポンのスコタコは二回りほど大きいことが分かります。
ユニオン製スコタコの弱点である、肩パーツのサイズもバンダイ製では適度な大きさになっていることから、ニコイチすると案外良いかも!?
このガシャポンキットは完全なプラパーツでできています。
そのため、普通の工作や接着が通用しますので、作り込むことも可能ですが、1/60という小ぶりなキットです。
さっと作ってしまうのも良いかもしれません。