【完成】1/10 グラレス その9 [ガレージキット]
ベースを作製していましたので、その製作過程をメモします。
前回のベース作成時には、写真を入れる木製リーフフレームに紙粘土を詰めて、枝をそれらしく差し込んだところまででした。
そのベースの枠をマスキングテープでマスクしておきます。
この後の塗装作業等などでフレームの木部分が汚れることを防ぐためです。
また、このタイミングでグラレスの脚にはベース接続用の真鍮線による軸を設けましたので、そこを紙粘土に差し込み、ついでに足跡もつけてベース接地時のフィット感を出そうと思います。
紙粘土が乾いたかどうか分かっていませんでしたが、1日ほど置いた後に表面は乾燥したようでしたので、水性カラーのココアブラウンを全体に適当に塗りたくりでテンタクルな感じに(?)
その上にさらに水性のオリーブドラブ(2)を草をイメージして、ムラになるような感じで塗ります。
テカってるため、いまいちです。
でも、土、の感じになってきた?かな?
水性ホビーカラーまでは手持ちで作業していましたが、やはりもう一つ何か手抜き感が拭えません。
そこで、タミヤの情景テクスチャーペイントの「土 ブラウン」と「草 グリーン」を購入してみました。
この写真はそれを全体に適当に塗った状態です。
う~~ん。
土、な感じですが畑か何かのようです。
やはりこれではまだ情報量が足りないし、イメージとも違うので草グリーンを塗ってみます。
ようやくイメージに近づいたような・・・
この草グリーンという塗料(?)は面白い感じになります。
興味はあったけど、使う機会が無かったので、この機会に試すことができました。
ただ、せっかくなので、もう一つ草を追加することにし、こちらも試してみたかったKATOの”はじめての草はら”という製品を使ってみました。
ボトルに草の素のようなものを入れ、シェイクし静電気摩擦を起こし、ベースには専用の木工ボンドのような糊を付けて振りかけるだけです。
と、ここまで色々行って、どこを着地点にするのか難しいところですが、こんな感じで完成としました。
フレーム枠はボークスで売っていたオイルステインのメープルを塗って色味を付けました。
塗るだけで、フレームが少し落ち着いて良いものに見える気がします。
雰囲気だけはそれらしくできたと思いますが、こうったベース作製をキチンと行ったのは初めてですので出来栄えはご容赦を。
100均購入のモスグリーンという緑のボールのオブジェを適当なところでカットし、差し込んでいます。
ただ差し込むと、枝部分がプラスチックの透明な緑だったり、葉がテカテカしていたりで少し不自然だったので、全体につや消しクリアーを吹いてから、枝になる部分は適当にレッドブラウン(つや消し)を塗ってみました。
2色のモスグリーンから葉を寄せ集めて、変化を付けています。
いっそ塗っても良いかもしれません。
手に持っているジョウロの中は水が入っているようにクリアーブルーたっぷりでそれっぽくしてみました。
また、ジョウロの注ぎ口部分はピンバイスで開口してあります。
ジョウロを手に引掛けていますが、ただ引っかけるだけではさすがに落ちてしまいます。
今回は接着したくは無かったので、ピットマルチ2の粘着で安定させています。
ベース後ろから。
ビネット、のつもりですので後ろは適当です。
右手には白い花。
これも100均の花を切って加工して持たせましたが、サイズ的には丁度くらいだったので助かりました。
花っぽく見えるでしょうか?
小さくて分かりにくいですが、爪はエナメルカラーでそれらしく塗っています。
爪は塗った方が情報量が増えて、良いアクセントになると思います。
ということで、グラレスはこれで完成です。
前回もグラレスの記事でやや手抜きですね
次はカナメさんを中断していましたので、再開しようかと思います。
1/10 グラレス その8 [ガレージキット]
グラレス単体が完成しましたが、前回は少しだけのご紹介でしたので、
今回は全身像をアップし、単体としての完成とします。
ベースは仮のものです。
現在ビネット風のベースを作っていますが、上手くできるでしょうか・・・・
左手は後ろに回しています。
少し指を曲げています。
作例(レプリカント誌No.15)では、右手ににオレンジ色の花を持っていますが、
キットにはなぜかジョウロが付属しています。
せっかくなので、ジョウロは左手に持たせ、
右手には100均で見つくろった花を持たせてみようかと思います。
ジョウロは別途完成していますが、写真は撮り忘れました
また、ベース完成時には持たせようと思います。
肘にもツギハギがあります。
ツギハギの縫い目は、タミヤのスミ入れ塗料のダークブラウンです。
服の前後部分の合わせ目が側面にあるのが分かりますが、
こちらも筋を彫りなおし、ダークブラウンでスミ入れしています。
ブロンドの髪の毛が一番見えるカットです。
ブロンド表現はいつも悩ましいのですが、
今回は黄色や白を主に使った、
明る目のブロンドにしています。
ツヤ有り時は少し軽すぎた、
と思いましたがツヤを落とすと、馴染んでくれたと思います。
右足のスリットとお尻のラインが佐藤氏ならではのきれいな造形だと思います。
このキットの見所の一つじゃないでしょうか。
少し右腕の取り付け部分の隙間ができてしまいました
もう少しすり合わせれば・・・と後悔。
右足のすり合わせはそこそこできたと思っていたのに、こういうところを改善しないとダメです。
こういった服装でなければ、かなり露出度の高いドレスにも見えそうなものですが、
ツギハギによって面白い演出になっています。
最後にグラレスの設定を少し紹介。
設定はキット付属の説明書に記載がありますので、それをご紹介します。
以下、説明書抜粋
姉と妹、母親の4人家族の二女です。
姉が町に出て仕事の間は自給自足用の畑仕事の手伝いをしています。
年は14才、家族想いの努力家です。
ちなみに服のスリットが腰まであがっているのは、
妹の服を直すのにグラレスが自分の服の生地を使ってしまったためです。
以上、グラレス単体でした。
ジョウロを含めてベースができた時点で最終の完成にしようと思いますが、単体フィギュアとしてはこれで完成です
1/10 グラレス その7 [ガレージキット]
グラレス本体は完成しました!
本体の撮影は別途掲載しますが、せっかくですので上半身のアップです。
服の色はグレーばかりで、ツギハギもあったりしますが、
決して汚くならないように汚しは軽く入れるだけにしました。
エナメルのダークブラウンを部分的に軽くウォッシングしたのみです。
ツヤを整えただけで、落ち着いた色合いになって良い感じに
ツヤ消しは、いつものプレミアムトップコートでお手軽に済ませました。
佐藤氏作品ならではのボリューム感です
眉毛がほとんど見えませんので、少し下から見上げて見ますと、また異なる表情です。
服の陰影もつや消しを吹くことで、凹凸が目立って丁度良いくらいにできたかな、と思っています。
全身は次回に改めてまとめようと思います。
次に、今回は小さなキットで比較的スムーズに作れたことから、ベースを一工夫してビネットのようなベースを作ってみたいと思います。
ディオラマといったものが昔はキャラクターものでも流行りましたが、あまりベースに拘ったことが無かった事から、これを機会に挑戦してみようと思います。
やり方は色々だと思いますが、あまりお金と時間をかけることなく、という方針にします。
そこで100均アイテムをメインにベースの作製をしてみたいと思います。
童話の世界をイメージし、畑や森で働くグラレスをイメージして簡単なビネット風ベースにしたいので、それらしいアイテムをセリアで集めてみました。
右上から、
・ナチュラルモスマット
・グリーンボール(明るい緑)
・グリーンボール(濃い緑)
・デコレーションパーツ小枝
・木製リーフフレームS
・カスミワイヤーホワイト
です。
このうち、カスミワイヤーホワイトはグラレスに花を持たせようかと思い、小さな花を探していたところ、サイズ的に使えそうかな?と思って買ってみました。
最近は100均でもこうしたデコレーションというかミニチュアというか、こうったアイテムが増えて、その出来も良いものが多いので、模型にも使えそうなパーツが多くありますよね。
時々モデラー目線で見ると、女性用のマニキュアなどの装飾品売り場にも使えそうなデコレーションパーツが多く見つかります。
さて、まずはベースです。
木製のリーフフレームSという写真を入れるようなフレームがサイズ的にも見た目にも使えそうだったので、これを加工して使ってみます。
まず裏返し、3箇所あるネジをばらして金属パーツを除去します。
次に、写真たてですので、後ろの板が外せますが、これではベースに不向きですので接着しておきます。
木工用ボンドをたっぷりぬって貼るだけです。
木工用ボンドが乾いてから、が良いのですが、気の早い私は半乾きなのにそのままベース作りに突入しました。
手芸用の造形ねんど、という紙粘土もセリアで入手しました。
軽い紙粘土もあったのですが、ベースはおもりが必要ですので軽いものを使うのは逆効果です。
普通の重さの紙粘土を使用して、ベースに盛り付けていきます。
漠然としたイメージで森の中、という想定のため、小枝で枝ぶりの良さそうなものをマキのように積み上げるか、散らばらせるか・・・と思いきや丁度木のような枝が入っていましたので、これを活かしてみます。
こんな感じで埋めてみました。
根っこが少し見えているようにしたかったので、枝を手で適当に折ってそれらしく埋め込みました。
ついでに紙粘土のやわらかいこのタイミングでグラレスの足に水をつけ、ベースに軽く押し当てて、位置決めと軸位置を決めます。
あとは放置。
完全乾燥まで2~3日放置でしょうか。
地面は緑も欲しかったので、ナチュラルモスマットという商品も買ってみました。
これを袋から取り出したところ・・・
表面の緑の部分が細かな毛のようにパラパラと落ちてきます。
それほどひどくはありませんが、このまま使うにはちょっと難がありそうです。
落ちた緑もかき集めて、ベースに貼り付ければどうか?など思案中。
とりあえず、紙粘土が乾くまでは待ちとなりました。
1/10 グラレス その6 [ガレージキット]
グラレスの塗装を行い、最終段階に向けて作業中です。
顔は白目を塗装したところまででしたので、瞳を含めて顔の細部描き込みをエナメル塗料で行っていきます。
まずは瞳を塗るために、睫毛などの目の周りをエナメルの黒で描き込み。
佐藤氏の作例などを参考に、こんな感じですね。
この描き込みで目の塗装の50%は終った感じです。
それだけ、この部分には時間も掛かるし精神集中が必要で、いつも試行錯誤です。
右目はわりと描きやすいのですが、左目が難しいですね。(右利きなので)
合計1時間ほどかけて、描いたり消したりの繰り返しでいったんこれでセーブ(クリアの光沢ラッカーを軽くふわっとかぶせます)。
セーブすることで、次の瞳孔の描きこみで失敗しても、エナメルシンナーで睫毛などを消さずに修正できますので、必須です。
ただ、あまりラッカー塗料をエナメルの上に厚く塗ると、エナメルが溶けてしまうので注意が必要です。
ここからさらに1時間ほどかけて、瞳孔や眉毛、口を描いて・・・
今回はこんな感じのお顔立ちのグラレスです!
眉毛は最初、髪の毛と同じようなブロンド色で描きましたが、前髪が掛かるとブロンド色ではほとんど見えなくなってしまうことから、写真のように濃い色で描きなおしました。
色は、フレッシュ+レモンイエロー+黒極少量、でブロンド色を塗った眉毛の上から塗っています。
口は軽く前歯が除いているような、口を半開きのようなイメージです。
頬に軽くパステルを入れて、顔は完成。
この勢いで、パーツも瞬着で接着し、形にしてしまいます。
まだテカテカして違和感ありますが、一旦ほぼ完成。
バックのサフ缶がなければ自立できませんので、完成時にはベースが必須です。
後はヤを整えれば完成ですが、ここからベース作製も今回は行ってみようと思います。
1/10 グラレス その5 [ガレージキット]
前回から一週間ほど間が空きましたが、その間平日も少しずつ夜中に塗装を行いました。
この一週間は全国的に寒波の影響で寒かったため、夜中に行うエアブラシ塗装は換気をすることでエアコンをかけても室内の温度が下がりまくりでした。
それでも作業ができるときはやっておかないと、また明日、また明日を繰り返すと完成しませんしね
ということで、髪の毛、肌ができてましたので、続いて服、小物といった部分を塗ります。
このグラレスは佐藤氏オリジナルキャラということで、設定自体が佐藤氏創作で、童話などにあるスタイルということで割と異色です。
きれいな服ではなく、おそらく苛められていた頃のシンデレラの服装のようなイメージだと思われます。
そのため、服の色はグレーなどのくらい感じで塗っています。
全てMr.カラーで、
服の影部分=60番 RLM02グレー
ハイライト=336番 ヘンツBS4800/10921
と、あまり普段使わない色を使ってみました。
この写真ではすでにマスキングで、服のつぎはぎ部分をのこしている状態ですが、服の全体色は塗り終えています。
続いてツギハギ部分は作例を参考に茶色系3色ほどを吹き重ねて、変化を出すようにしました。
写真では分かりませんが、ツギハギの影=マホガニー、その上にセールカラー、レッドブラウンを混ぜながら変化を付けています。
ジョウロはウッドブラウン、レッドブラウンで変化を付けつつ塗装しました。
写真で映っている右足は、肌色を塗った後にパーツの傷が気になる部分が見つかったので、ヤスリ掛けしなおして塗装をやり直しています。
その後、靴もマスキングしウッドブラウンで塗装。
作例とキットのモールドを見る限り、木靴のようです。
ドイツなどの童話の世界のような服装です。
一通りの塗装ができました。
まだ細部は筆塗りで修正やスミイレ、瞳の書き込みが必要ですがせっかくなので仮組です。
服はかなり陰影を付けたつもりですが、ツヤ調整がまだのためあまり分かりませんね。
髪の毛がやや明るすぎの気もしますが、最終塗り直すかも。
もう少しで完成できそうです。
1月に2個目の完成になるかどうか、です。
1/10 グラレス その4 [ガレージキット]
土日作業ばかりですが、グラレスの塗装段階に進みました。
平日はまとまった時間を取る事が難しいので、ヤスリ掛けなどの細切れ時間でもできる作業に終始していますが、土日に塗装ができるようにその分を平日で頑張っています。
グラレスは1/10と小サイズですが、今回は少しサフレス(サーフェイサーを使わない下地処理)の真似事をしてみようと思います。
服とジョウロは透明感不要ですので、普通にサーフェイサー(クレオスの1200番グレーサフ)です。
ここまでだいたい傷は消してきたので、肌色になるパーツも塗装前の下地処理を行いました。
サフレスの真似事、というか今まではサーフェイサーありきの古いキットが多かったのでサフレス塗装を考えていませんでした。
でも今回は比較的新しいキットで表面やレジンの質も良さそうですし、途中作業も瞬間接着剤を使用して、レジン色から大きく外れない状態でここまでの作業もできています。
といった状態ですので、サフレスの練習を兼ねています。
下地となるのは、クレオスのスプレー缶のメタルプライマーを拭きました。
缶には30分~60分は乾燥、とありますが冬という事もあったのか、1時間程度では表面が少し粘着があったので一晩寝かしました。
次に肌になるパーツだけ、いつものように影部分をオレンジで塗ります。
本当のサフレスだと、クリアー色で塗装するのでしょうが、今回は小スケールで下地の練習だけしたかったので、以降の塗装はいつも通りで進めます。
この段階で、髪の毛もサフレス状態にしていますので、金髪のグラレスとするために影色にイエロー+白+ダークイエローで調整した淡いイエローを吹き、全体色としてこの影色:白=5:5程度でかなり明るめのクリームイエローのような色を吹きました。
その後、肌色はキャラクターフレッシュ2+白で色白の女性肌にしています。
腕は肌色乾燥後、肌をマスキングして服の色を塗ります。
そのため、この状態でまた完全乾燥待ちですね。
慌ててリタッチも大変なので、ゆっくり仕上げていきます。
1/10 グラレス その3 [ガレージキット]
土日の作業でかなり進捗のあったグラレスですが、仮組みをようやく行いました。
パーツ精度が高めだったので、胴体と脚のハメ合わせ部分などのすり合わせをあまりしないままに、ディティールの復元ばかりしていました。
上半身のアップです。
ここまで服が密着することはないだろう、というレベルで過剰な表現が冴えわたるキットです。
これぞ佐藤氏のキットですね。
サイズは1/10で14cmと書くと、HGサイズのガンプラほどの全高になりますが、各部位のボリュームはガンプラほどないため、全体としてはもっと小さく感じます。
全身像です。
ジョウロはまだ持たせることができませんので、床置き。
この段階で右足が1mmほど左よりも長く、上手く自立できなかったために、タミヤの接着剤を支えに立たせています。
丁度良い大きさの対比かと思います。
(すり合わせの結果、後で気づきましたが、右足の軸打ちがまずかったようでした。1mmの高さのずれは私のミスでした)
後ろに向いた左手にジョウロを持たせる予定です。
後ろから見ても見どころ満載だと思います。
ちなみに、このグラレスは14歳という設定です。外人さんは大人びて見えますからね・・・?
この角度だと左手の指先の復元がよく見えます。
一番このキットで難所は左手でしたので、それっぽく再現できてほっとしています。
一通りの軸打ちもでき、仮組みも問題無さそうでしたので、後は洗浄、乾燥、下地作り(サフ吹きかプライマー吹きか迷います)、塗装、といった終盤工程に入ることができそうです。
1/10 グラレス その2 [ガレージキット]
グラレスのガレージキット作製に先日からはまっています。
小さいキットですが、造形はシャープでグラマラスですが、手流しのガレキということもあって、気泡はそれほどでもありませんが、細部が一体化されてしまい、復元してあげる必要があります。
何箇所か有りますが、特に大変そうなのが、この写真の3パーツ。
前髪、右手(指先)、左手(指先)です。
前髪はシャープなパーツで細かく髪の毛がわかれているのですが、先端が丸まっていたりレジンブロックを噛んでいて一体化してしまったりで完成見本のようにはなっていません。
指先も欠けや左手指先のようなレジンブロックで一体化してしまっています。
写真はこれでもそれなりに削り込んで、形をだした後ですので、キットのままだともっと大雑把でした。
右手の指は薬指、小指がほぼ欠損していましたので、瞬着パテで復元です。
かなり細かな部品ですので、#120~#400の紙と神ヤスリの併用ですこ~しずつ削りつつ、デザインナイフとゴッドハンドのスピンブレード1mm幅を彫刻刀代わりに削りました。
指と指の間はエッチングナイフ(0.1mm幅)ですこ~しずつゆっくりと切り離しをしてみました。
途中経過がこんな感じです。
指らしくなってきました。
ここまで作業で2h程度
指自体が欠けていたりしているので、ガイアノーツの肌色瞬着パテを盛っては削り、盛っては削りで復元しています。
そこから更に2h程度掛け、両手や前髪、その他気泡埋めを行い、このような感じで手らしくなったかと思います。
大変でしたが、ほとんど彫刻をしている気分でした。
下のジョウロは説明書にも持ち手が無いので1mmの真鍮線で再現してください、と有る通り取っ手の取り付け穴をスピンブレードで開けて、真鍮線をラジオペンチで曲げながらそれらしく調整してみました。
前髪や後ろ髪の先端も同様に、瞬着パテで欠けを補完しつつ、上述の工具で彫り直しをしています。
形が出ると苦労が報われます
身体のパーツや脚にも欠けや気泡、段差がありますがそれほどひどくは無かったので、瞬着パテの硬化時間中にチマチマと手を動かしていくとほぼ仕上がってしまいました!
右足が腰部分に付くクリアランスをもう少し調整して、ぴったり寄せようとしていますが、パーツ単体では#600の神ヤスリ掛けまで終えましたので、一旦仕上がりました。
もう少し細部をヤスリ掛けして、一旦洗浄しようと思います。
明日で仕上げは難しいかもしれませんが、いきなり完成に近づいてしまいました。
ガレキはキット次第で完成までに掛かる手間が大きく異なりますが、このキットは手流しの割には作りやすいキットです。
1/10 グラレス その1 [ガレージキット]
フィギュアライズバストのカナメさんの接着パーツ乾燥待ちの間に、ガレージキットをいじっていこうと思います。
仕掛のガレキがすでに沢山ありますが、どうしてもアレもコレも、と手を出したくなります
どのキットも造形が気に行って買っているので、完成品を早く見てみたいのですが、手が遅くてなかなか進みません・・・
さて、今回はグラレスというオーバーダード佐藤弘さんのイベント用キットを入手していましたので、こちらを作ってみたいと思います。
キット自体はおそらく2004年のものだと思います。
(2004年のレプリカント No.15の記事に記載がありました)
全9パーツです。
写真は頭部、前髪、後ろ髪を撮影用に合わせています。
キットは1/10だそうで、おおよそ14cmです。
画像のマス目1個=1cmですので、小さめキットであることが分かります。
説明書、というか解説書が付属。裏面には設定も書かれています。
以上、では記事とし見栄えもしませんので、
せっかく発掘した資料ですから、レプリカント誌の完成見本もご紹介します。
こんな感じのキットです。
オーバーダード佐藤弘さんの作風が好きで、クルシマ製作所キットも多数持っていますが、どれも繊細な造形で立体ものとして魅力的です。
このグラレスのキットは手流しだそうで、そのせいだと思いますが気泡もやや目立ちます。
ほとんどの気泡がそれほど手間にならないのですが、一箇所致命的な箇所に気泡がありました。
鼻の上、眉間の下あたりです
一番最初の写真は、その箇所の修正も行った後ですが、この箇所は目立ちますので丁寧に修正しました。
直し方として、今回はシアノンDW+ベビーパウダーの瞬着パテと瞬着効果促進剤で穴埋めをし、2日ほど寝かして完全乾燥した状態を神ヤスリや紙ヤスリで少しずつ様子を見ながら整えました。
この箇所をミスると、顔の印象が大きく変わってしまいますので、細心の注意を払います。
他の箇所はそれほど大きな気泡も無かったので、大まかに瞬着パテで埋め、ヤスリ掛けを行いました。
まだ指先などは手流しの影響か、形ができていませんので、これらをナイフやノミで削り出していくことになります。
小さめキットですが、手流しガレキならではの手間が掛かりそうです。
また、瞬着パテが勿体ないので、他の気泡埋めが必要なガレキもこの機会に穴埋めと工作に取り掛かりました。
ワンダーモモも仕掛ですが、やはり気泡埋めが多くあることから止まっていますので、この機会に同時に穴埋めを再開しました。
写真は膝パーツの気泡をナイフでえぐって大きくしている状態です。
こういった処理をしますので、キットによっては穴埋め、ヤスリ掛け、サフ吹き、傷発見、最初に戻る、
を延々繰り返すことになります
【完成】ヘビーゲイジ 空条承太郎 [ガレージキット]
ブログの更新が滞っていました。
ここ最近は色々と忙しかったことと寒くなってきたので、換気しながらの塗装もおっくうになっていることもありました。
もう一つ、スイッチのスプラ2が大型アップデートされたので、アサリ狩に勤しんでいた、ということもありますが・・・・
久々の更新は、いきなり完成ですが、ジョジョの奇妙な冒険第3部から、空条承太郎(ヘビーゲイジ製)です。
キットは1パーツ。
一体成型のため、以前に作った春麗のような感じです。
ただ、サイズは小さめで測ってみたところ約14cmでしたので、195cmの身長という設定からすれば、1/13くらいでしょうか。
妙に中途半端ですが。
こうった一体成型キットは春麗の時にマスキング地獄で苦しんだ記憶から、今回は全てラッカー塗料を筆塗りしました。
原作表紙などのイメージもありますので、あえて筆塗りの方がジョジョには合うのではないかとの判断ですが如何でしょうか。
実際、マスキングよりは楽に塗装ができました。
全身像です。
ジョジョの奇妙な冒険第3部の主人公で少し前にもアニメ化されていました。
原作は30年近く昔のジャンプ漫画ですので、今更アニメ化というのも凄いですね。
今回の塗装はキットの完成見本はエジプト編の単行本表紙あたりの色彩(学ランがかなり黒め)ですが、アニメ版やその他イメージからこういった配色にしてみました。
ジョジョは単行本表紙ごとに色も異なるため、正解はあまり無い、ということにして自分の好みで塗っています。
簡単にまとめますと、
学ラン、ズボン=ティターンズブルー1(丁度良い濃さでした)
裏地=パープル+白+ティターンズブルー1
シャツ=シナンジュレッド
帽子=ティターンズブルー2
金色部分=百式ゴールド
肌=薄茶色
・・・・ガンプラの色ばかりですね。
でも、良い感じの色が多いのでガンダムカラーは便利です。
側面から。
かなり特徴的なジョジョ立ちをキット化しており、再現度はかなり高いと思います。
ジョジョの一般流通ガレージキットがどれほどあったのかは覚えていませんが、このキットが発売された1997年当時、あまり無かったように思います。
どちらかと言えばアクションフィギュアの完成品が目立っていたような。
そういった中、ヘビーゲイジのこのジョジョシリーズは第3部のキャラが多くキット化されていました。
空条承太郎しか持っていませんが、いずれは探して集めたいと思います。
少し上から。
ベルトやその他細かな装飾部分も丁寧に塗り分けました。
特にベルトの模様は特徴的ですので、単行本表紙などを見ながら塗ってみました。
割と自由に色を当ててもそれなりに空条承太郎になってくれたのではないかと思います。