不思議の海のナディア 1/5 ナディア Type2 その3 [ナディア]
更新間隔が空いてしまいましたが、色々作っています。
今回は相変わらず忘れたころに引っ張り出してはヤスリ掛けをしている、ナディアです。
座りポーズではあるものの、スケールとしては1/5とかなり大きいため表面処理に時間が掛かり、有る程度進めたところでモチベーションが維持できず仕舞い込む・・・そして忘れたころに引っ張り出してはヤスリ掛け、を繰り返しています
前回記事(2023/3/18)から半年以上経過する間に、何度もサフ吹きとヤスリ掛けを行った結果、なんとか両脚と胴体、両腕、頭部の表面処理が8割くらいは終わった気がします。
終わった、ということにしないと永遠に終わらないのでそういうことにしました
そこで最終段階に進めるために、遂に両脚を胴体(正確には太もも箇所)に接着しようと思います。
このキットはガーゴイルの彫刻の入った円柱に腰掛けるポーズであることから、接地やスカートと円柱のすり合わせも念入りに行う必要があります。
接合箇所(赤いマル)は溝状になるように削り込んでおきました。
こうすることで、接合後のパテによる隙間埋めがやりやすいはず、と思っています。
中途半端に隙間が狭いと逆にパテが入り込みにくくて、結果隙間が埋まり切らないと思うのです。
この辺りはプラスチックではなく、レジンキットならではの処理ですね。
また、手前に置いているパーツは両足で挟んでいる腰布です。
これは別パーツで両足の間に付けることになります。
このパーツは塗装後に付けることになりますので、塗装はげを防ぐために真鍮線接続ではなくネオジム磁石での取り付けることにしました。
写真位置に丸い2mmのネオジム磁石を埋め込んでいますが、最終的にはもう3mmほど下に付けなおしました。
腰スカートはだいたいこんな感じで円柱にすり合わせができましたので、スカート状になっている腰布パーツを取り付けた状態です。
大体こんなものでしょう。
ということで、2stepほど飛びますが接着→整形→サフ吹きをした状態です。
まず足と太ももには軸打ちを2軸打ち込み、しっかり接合。
その上で、2液タイプのエポキシ接着剤でがっちり接着しました。
ここは負荷はそれほどではありませんが、万が一にも外れることが有ってはならない箇所なので厳重に接着します。
その上でできた溝には瞬着カラーパテを流し込んで補強兼穴埋めを行いました。
まだあまり細かくチェックしていませんが、だいたい良い感じで溝も埋まっていると思います。
もう一度ヤスリ掛けで表面を均してからサフ吹きをもう一度行う感じですね。
尚、ここまでのサフは普通のグレーサフだと色が暗くなり過ぎるので、クレオスのベースホワイト+#1000の瓶サフを混ぜたものを使用しています。
パテ、ポリパテ、レジン部分などの複数素材と色が混ざってしまうと、白サフではかなりの厚吹きになってしまいますので、いっそグレーサフの方が早いです。
最終的に塗装前にはフレッシュ色のサフを吹こうとは思っていますが、白っぽいグレーサフは傷の発見にも便利ですね。
まだ塗装できる状態ではありませんが、パッと見た感じは完成直前に見えるのでちょっと先行きが見えてきました。
最後に大きさを比較するために、1/144のエアリアルと記念写真。
ナディアと一緒に撮影するのがエアリアル、と言う点が令和の今ナディアを作っている感があって一興です
年内完成は厳しいかもしれませんが、来年早々には・・・
もうひと頑張り手を動かしていきたいと思います。
不思議の海のナディア 1/5 ナディア Type2 その2 [ナディア]
唐突に再開しますが、不思議の海のナディア 1/5 ナディア Type2 の製作記事の続きです。
前回記事から3年弱の間があいていますが、未だに完成しておらず、時々引っ張り出してはヤスリ掛けしている状況ですが、そろそろ妥協して先に進めた方が良い様な気がしています
前回記事から3年弱の間があいていますが、未だに完成しておらず、時々引っ張り出してはヤスリ掛けしている状況ですが、そろそろ妥協して先に進めた方が良い様な気がしています
このキットの製作が難儀している理由は、
(1)大きく工数が掛かること
(2)パーツ構成が未成熟な時期のキット(30年以上前)のため腕、脚などの接合処理が悩ましい
の2点が主なものです。
大きい、と言う点は時間をかけて進めれば良いのですが、パーツ構成が古い点はどう処理しようか?を悩み出すと解決策が出てこなくて詰まっていました。
特に腕の取り付けが悩ましい・・・
写真のように、二の腕の途中でバッサリ分断されており、身体に沿った左手が左ひざに乗る、という構成なので塗装してから接着し、その後合わせ目処理をするという王道は怖すぎます。(塗装がはげてしまうでしょうね。。。)
そのため、思い切って胴体側の方部分を作り直し、腕を完全別パーツ化する、という方針で作業をしていました。
ということで、3年前に100均で買ってきたお湯マルのようなもので型どりをして・・・・というところまでを前回記事にしていましたので、その続きです。
型どりしたものに少し緩めに溶いた(ラッカーシンナーを少したらしました)ポリパテを流し込み複製しました。
2~3個やってみて、上手くできたものを採用します。
単純な形なので、ここはすんなりとできました。
腕に付けて、余分な箇所をナイフでそぎ落とし、大まかに整えたところ。
割とキレイに肩パーツが新造できました
次に二の腕以下と完全に接合してしまう事にします。
真鍮線を通し、瞬間接着剤で接着。
その後、繋ぎ目には同種のポリパテを盛り付けて隙間埋めと段差の調整を行います。
あまり盛り過ぎると肩が太くなるので、接合部分は溝になるようにあらかじめ切れ込みを太いスジ彫りになるイメージで彫り込んで、そこにパテをすりこむように盛ってみました。
さて、ここまで腕を作ることで数日掛かっていますが、おおよそ問題無さそうなので胴体部分に付属する肩部分の処理を考えます。
この肩かた脇腹下あたり、をポリパテで新造しているので、本体の同箇所は不要になりました。
削ぎ落して行くことにします。
肌部分に該当する箇所をカットソーでバッサリと切り落し、その後胴体内部にポリパテで作った肩パーツをはめ込むために彫り込みました。
この際、ゴッドハンドのスピンブレードが強力な彫刻刀として非常に役立ちました。
あれは穴開け工具ではなく、彫刻刀として使う機会の方が多いです。
腕パーツもある程度ヤスリ掛けして、取り付けできるように加工していきました。
こんな感じでイメージ通りに肩パーツを作り直して、腕を完全別パーツ化することに成功です。
これで塗装も組み立てもかなり楽になるはずです。
反対の左腕も同様に進めます。
左腕は膝に乗せるようなポーズのため、手首の密着度会いが気になってきました。
肩を一体化して、腕全体の調整の結果、手首は一度切り離して角度を付けなおして取り付けするようにした方が手の位置を自然なものにすることができると考えました。
どんどん深みにはまっていく感じです
こんな感じで軸打ちしますが、手首は角度調整をしやすいようにアルミ線を通しました。
アルミ線は真鍮線と異なり柔らかいので、微調整が可能です。
こうなると、手首のブレスレット(金の輪×3重)のディティールなんかも気になってくるのですが・・・
ここに手を付けると終わりが見えなくなってくるのですが、でもやはり・・・という思いがふつふつと湧いてきます。
ここまでの工作で両腕の別パーツ化が完了。
一旦取り付けて全体を見て見ましたが、良い感じです。
これならいけそう、と言うイメージを持つことができました!
肩部分を良く見ると、適当に削って作った肩、適当に彫り込んで作った胴体側の両者間に気になる隙間が・・・・
隙間ができてしまうのは仕方が無いので、このあたりを整形していきます。
胴体側の窪みにメンソレータム(離型剤の代わり)を筆で塗り、腕側にはポリパテを載せて圧着。
更にはみ出たポリパテと追加ポリパテえ隙間を埋めるように盛りました。
最終的には、肩と胴体(の服部分)は服の段差を自然に作る必要がありますが、この段階では不自然な隙間を埋めることに注力しています。
ポリパテが硬化してから、べりっと剥がすと、凹部分にキレイにハマる凸パーツの完成です。
というところで今回は一旦区切ります。
ここから腕パーツの整形をサフ吹き>ヤスリ掛け>サフ吹き>荒れた箇所をヤスリ掛け のループを納得行くまで繰り返すこととなります・・・
不思議の海のナディア 1/5 ナディア Type2 その1 [ナディア]
1991年、海洋堂から発売された「不思議の海のナディア」から、ボーメ氏原型のナディア Type2です。
ちなみにType1は立っているポーズのため、1/5というサイズも相まって非常に大きなキットですが、このType2も座っているとはいえ、1/5のサイズは伊達ではありません。
このキットはたぶん1992年ごろに京都の模型屋さんで普通に売っていたものを購入したように思います。
当時はガレージキット最盛期から終焉に差しかかる頃だったのだと思いますが、町の模型専門店に行けば、各メーカーのガレージキットが普通に売られていました。
ワンフェスなどに行くこともできなかったので、ガレージキットの購入はもっぱらこういった模型屋さんでした。
今からもう20数年・・・30年近く経つというのでしょうか・・・・
いきなりサフ吹きでの組み立て途中からリスタートです。
20数年前の購入時、頑張って作ろうと色々やっていた記憶はあります。
また、今この状態を見て当時ここで手が止まった理由も思いだされました。
見ての通り、ナディアを良い感じにボーメアレンジで構成されたキットです。
でも、組みたてようと思った場合、ガレージキット黎明期のようなこのキットの構成が初心者にはとてつもなく難しく、とてもキレイに完成させるイメージができませんでした。
難所としては、
・手足が二の腕、太ももといった目立つ部分で大胆に分断されていること。
・分断された右手を接着すると腰部分と密着し、塗装や仕上げが非常に難しくなること。
・左手も同様に分断されており、接着整形すると左の脚と密着するポーズのため塗装と仕上げが難しいこと。
・全体的に大きいサイズであることから、表面処理が非常に手間なこと。
こういった点からサフ吹きを途中までして放置に至っていました。
特に、両手と身体や脚との密着をどう処理するのか?が悩ましいです。
ちなみにベースはガーゴイルなどを模した遺跡のような柱にナディアが腰掛ける、という凝ったものになっています。
1パーツです。
両足は接着して整形すればなんとかなるとして。腕が問題です。
色々考えましたが手段は3パターン。
(1)普通に接着して頑張って塗装→おそらく塗装が難しくなり、キレイに腰部分や腕を塗装できない
(2)全て塗装後に腕を接合し、改めて整形の後再度部分塗装。
→一番難易度が高く、整形と塗装を上手く行う自信が無い・・・でも見に付けたいテクニックの一つ
(3)いっそ腕を後ハメできるように切り離す → 胴体側にある肩を切り離せるか?という問題
今回はとりあえず一番手戻りのできそうな(3)を途中まで試してみてから考えることにします。
普通に肩を削り取って再利用することは形状からして不可能。
そのため、複製して部分利用することを試してみたいと思います。
左肩に黒い塊を押しつけています。
これは100均で購入できる、お湯マルかその類似商品です。
ポットで沸騰させた程度の温度のお湯で柔らかくなり、常温で固まる性質を利用し、湯呑みに入れた熱湯で柔らかくし、肩に押し付けてみました。
分かりにくいですが、それなりに肩が取れたようです。
小さなパーツではやったことがありましたが、ここまで大きめなパーツの型どりは初めてです。
この型に今回はポリパテを盛り盛りします。
ポリパテを流し込み時に、調合スティックで混ぜながら、細かい部分にも流れ込むように押し込みつつ多めに流しました。
両肩同じことを行い、写真中央の黄色の塊=ポリパテで抜いた両肩パーツができました。
あとはこれを整形し、腕と接合できれば良いのですが。。。
おおよそ合わせてみたところです。
写真赤いマルの肩部分が、右下赤マルの部分です。
複製は一応成功。
整形も丁寧に行えばほぼキレイにできるとは思います。
次のハードルは胴体からこの両肩をキレイにくり抜けるのか?
くり抜いたら最後、後戻りはできない戦いが始まるのですが・・・・
さてどうしたものか。。。
もう少し悩んでみたいと思います。
ここで次の記事が20年後にならないように気を付けたいと思います