【完成】めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その7 [るーみっくわーるど]
平成の最後の大晦日である今日2018年12月31日に、なんとか音無響子さんが完成できました
笑顔で手を振る響子さんのアップです
思った以上に完成度の高いプラモデルでしたので、丁寧に工作するとイメージ通りの響子さんが完成しました。
良い造形です。
この造形でプラモデル製のラムちゃんが欲しかったところです。
前にも書きましたが、このプラモデルは顔が3種類(頬笑み、笑顔、素の顔)、手が2種類(箒を持つ手、手を振る)、髪型が2種類(髪リボンで束ね、カチューシャ)のため、12パターンの音無響子さんが再現可能です。
キットの説明書では、この12パターンから1パターン選択方式のため、いずれかの形にしかなりませんが、今回は磁石を仕込むことで着脱式とし、12パターン全てを組みかえで再現可能になっています。
そのため、今回は写真多めです。
なお、各写真をクリックで少し大きめサイズの写真で見ることができるようにしていますので、アップでご覧いただけます。
素顔+カチューシャ+箒持ち手の響子さんです。
五代君に対して怒って冷たい表情、といったところでしょうか。
以下、写真を一周ぐるりと撮りました。
ベースが木製の急造で今ひとつですね
いずれ一刻館前庭を作ってあげたいところです。
次は笑顔+箒持ち手+カチューシャ。
この表情が一番お気に入りです
首は磁石で着脱可能なため、このように小首をかしげる、といった仕草も表現できます。
磁石接続、ちょっと良いかも。
胸のピヨピヨマークがキレイに再現できて良かったです。
これが有ると無いとで大違いですしね。
頬笑み+箒持ち手+カチューシャ。
頬笑み+箒持ち手+髪リボン束ね。
リボンの髪型をぐるっと。
素の顔+箒持ち手+髪リボン束ね。
この表情、自分で塗っておきながらなんだか怖いです
少し首をかしげるとまだかわいさもでるかな・・?
笑顔+箒持ち手+髪リボン束ね。
笑顔+手を振る+髪リボン束ね。
手を振るパターンで周囲をぐるりと。
素の顔+手を振る+髪リボン束ね。
相変わらず無表情は怖いです。
頬笑み+手を振る+髪リボン束ね。
いってらっしゃい、の顔ですね
頬笑み+手を振る+カチューシャです。
このパターンも素の顔だと・・・ですね。
普通に良い感じです。
飾るならこれかな。
ちょっと光源位置を変え、首で表情付け。
いつになく大量の写真でまとめましたが、それだけ音無響子さんのキットはプレイバリューが高いということです。
そのため、小さなキットでありながら、作製(特に塗装)に時間がいつもの倍ほど掛かってしまいました。
なお、このキットは最後の仕上げに、瞳にガイアノーツのUVジェルグル―で奥行きとテカリを付け、頬にはタミヤのウェザリングマスターHセットのピーチで頬に赤みをさしました。
箒はダークブラウンとブラウンで節と先端の立体感を強調し、ウォッシングのようなことをしてみました。
以上、2018年12月31日になんとか間に合いました。
本年も本ブログにお越しいただき誠にありがとうございました。
来年も2018年の仕掛キットを仕上げていきつつ、いつものように脈絡無く、色んなキットを作っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
それでは皆様、良いお年を。
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その6 [るーみっくわーるど]
ようやく2018年の仕事も納め、29日から冬休みです
いつもの年末年始であれば、この時期から車で帰省をするため、12/30くらいから模型やPCは触ることができない環境になるのですが、この年末年始は豪雪が予想される、との天候情報を鑑み、車での帰省は断念。
たまの長期休暇は実家に帰省することで、親孝行、と考えていますが、豪雪であれば仕方ない。
と自分を納得させて、音無響子さんの年内完成に向けて模型作りに勤しんでいます。
前回、白地の襟に線を引く方法を悩んでいる、と書いていましたが、結局ガンダムマーカーのスミイレ用グレーを使用しました。
当初、筆で塗る、ラインデカールを貼る、極細マスキングテープを貼る、マスキングテープでマスクして塗装し直す、と色々考えましたが、どの方法も工数が掛かる又は見た目がキレイにならない可能性が高い、と判断しました。
最終的に、タミヤの曲線用マスキングテープで横の線を引くためのガイドとしてテープを貼り、ガイドに沿ってガンダムマーカースミイレ用グレーで描きました。
なお、縦の線はフリーハンドです。
マーカーの良いところは線の太さと色の濃さがほぼ均一にすることが比較的容易な点です。
それでも始点と終点はぶれるので、描いてからエナメルシンナーを極細綿棒に付けてこすればはみ出しはある程度は落ちてくれました。
ちなみに、この作業前に、念のため光沢クリアーでコーティングし、線を描きやすくしています。
また、コーティングすることで、この後行うデカールを貼りやすくしています。
さて、次は響子さんと言えば、ピヨピヨマークのエプロンです。
キットにはデカールが付属しているのですが、30年以上前のデカールでさらには、私のキットは中古だったこともあり、カビや汚れが付着していたので、ひどい状態でした。
表面の汚れ、カビのようなものはカビキラーのアルコール除菌スプレーを綿棒やティッシュにとって丁寧に拭くことでかなり改善しました。
それでも、古いデカールは依然のVF-1バルキリーの時に経験しましたが、水に浸してデカールをつまむと劣化のあまりに粉砕してしまうことが予想されます。
そこで、たまたまボークス店舗で見つけたデカール保護液を利用しました。
Amazonなどでも「マイクロリキッドデカールフィルム」の名称で売っていましたが、LIQUID DECAL FILMです。
アメリカ製のようで、900円程度と大きさの割に高額ですが、私のように古いキットを作る(というか、買っても作らないので古い在庫を今更作る)機会の多い人には福音のような製品です。
今回このデカールのうち、エプロンにはるピヨピヨマークとロゴマーク(ベースで使うかも)にこのリキッドデカールフィルムを使用しています。
ちなみに使い方は、裏に書かれていました。
古いデカールに塗って15分乾燥させておきなさい、とのこと。
少し調べたところ、この製品は透明銃身のコーティング膜を形成してくれるそうです。
使い方は簡単で、使い古した筆にこの容器に直に突っ込んで液を付け、デカールにそのままサッと塗ります。
筆はすぐであれば水粗いなどで良いようです。
塗り過ぎは膜が厚ぼったくなりすぎそうなので、サッとで良いと思います。
そのまま15分以上とありますが、十分に乾燥させた後は普通に必要なデカールを切って、水に浸して以下通常です。
ただ、古いデカールは水に付けた後、台紙から剥がすことが難しく、剥がす時点で敗れてしまう事が。
私も今回、それで1枚ダメにしてしまいました
コツとしては、新品デカールならピンセットでつまめばスッと取れますが、古いデカールはピンセットだと破けてしまいます。
そのため、指先の腹で優しくずらすようにしてあげると良い感じでデカールが台紙から外れてくれました。
なお、デカールの糊も劣化しているはずなので、マークセッターやソフターで定着させる必要があります。
完成写真です。
PIYO の文字それぞれとヒヨコマークそれぞれバラして貼りました。
左の小さなヒヨコデカールはピンセットでつまみ上げようとして破れた失敗分です。
こういった古いキットのデカールは予備もそうそうあるとは思えませんので、細心の注意が必要です
さて、次は下半身を仕上げていきます。
下半身は2分割されているので接着しました。
この時、瞬着でくっつけたところ、少し液がはねたようで、ジーンズの濃いブルー状に白い斑点が・・・・
瞬着は白化するので注意が必要ですね
写真の赤マル部分は分割が目立つ箇所です。
分かってはいましたが、改めて接着すると目立ちますね。
ふさぐことにしますが、パテなどを使うと仕上げが大変なので、プラペーパーの細切りを貼り、ジーンズの縫い目を再現するようにします。
プラペーパー(0.1mm)をくさび状に現物あわせて用意し、股間下部からお尻の上に懸けて貼り込みました。
接着していますが、接着剤は上記の反省を踏まえ、セメダインのハイグレード模型用セメダインです。
こういった塗装後のパーツには最適です。
乾燥後、筆でジーンズの色に合うように何段階かに分けて筆塗りしました。
ついでにジーンズに付いた瞬着の白化の斑点もこの段階でリタッチしました。
なんとかごまかせて良かったです
以上から、上半身、下半身ができましたので、組み合わせてプレミアトップコートでサッと仕上げました。
ピヨピヨマークもキレイに収まりました。
エプロン周辺などをオレンジ、ピンクのエナメルで境界線をスミイレしましたが、これによって襟のガンダムマーカーで描いた線周辺が馴染んでくれたのではないかと思います。
せっかくここまでできたので、できていた笑顔の顔パーツを組み合わせて完成状態を作りました。
箒を持ち、笑顔で手を振る響子さんです
ついでに惣一郎さんも仕上げていきます。
全体塗装はできていますので、細部の塗装です。
完成後は見えませんが、肉球がモールドされているので、一応塗っておきます。
ピンク+肌色+クリアーレッドのエナメルでそれらしく。
どうせ見えないので、筆塗りでササッと
首輪はエナメルのレッドブラウン筆塗りです。
顔は案外手が込んでいます。
口の中は完成後に塗るしかないので、細筆を突っ込んで、エナメルのレッド+肌色+クリアーレッドでそれらしい色を作ってべた塗り。
多少ムラが出ても、味だと思えばOKかと。
下べろも口の中の赤にピンクを混ぜたりして、それらしい色にして筆塗り。
はみ出たところは、シンナーで拭って塗り分けます。
鼻はエナメルの黒、目はキットの完成写真やネットで完成させている人の写真では、中央の溝にしか黒を入れていませんが、惣一郎さんの目は数字の「3」のイメージのはず。
そのため、「3」になるように書き込んでいます。
以上、乾燥後に首と胴体をタミヤの白フタ接着剤で接着し、プレミアトップコートのつや消しでフィニッシュ
このキット、差し替えのパーツが多いことと、惣一郎さんまで付属することで、通常キットの3倍ほど手間が掛かっているのかもしれません。
あとはアイペイントして完成です。
今出来ているアイペイントの中間写真を本日は終了です。
まつ毛、輪郭などをエナメル黒で描きます。
この段階で乾燥させ、クリアーコートで現状をセーブ。
黒目の輪郭をエナメル黒で描きます。
2個の顔があるので、この書き込みだけで1時間・・・
塗っては消しての繰り返しです。
まだセーブしません。
瞳孔をエナメル黒で描きました。
左の顔はやや上向き表情、右の顔は左に視線を流してみました。
以上で、年末ぎりぎりの完成を目指してもうひと頑張りです。
でもベースは間に合わないかもしれません。。。
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その5 [るーみっくわーるど]
音無響子さんのプラモデルの続きになります。
なんだかんだで、その5、まで来ていますので、割と回数を重ねてしまいました。
もっと簡単に完成すると思っていたのですけどね・・・
前回、ラスキウスで肌色を塗ってみるついでに、身体や脚部もラスキウスの肌色塗装の練習をしていました。
そういった寄り道をしているから時間が掛かっているのですけどね
今回はその他の色を塗っていきました。
今のところ全てエアブラシ塗装のため、ほぼ全パーツで1回以上のマスキングを行っています。
顔は前髪~頭頂部と1パーツのため、肌色部分をマスキングゾルを面相筆で塗って前髪との境界線を塗り分けています。
前髪と肌の境界線は面倒でしたが、あらかじめ彫り直していたことが良かったです。
キットは非常に境界線があいまいなので、マスキングの際にもこの彫り直しのスジがあることで非常にやりやすかったです。
今回、全体的に古いキットだということから境界線の彫り直しを重点的に行っていたことで、マスキングが楽に、またキレイに決まったように思います。
彫り直しする方向は、立体で考えて不自然にならない方向に向かって彫る、ということを意識すると後で自然になります。
いきなりほぼ全体の基本色が塗り終わった状態です。
備忘のために色レシピをメモです。
・髪の毛、ジーンズの影色=ミッドナイトブルー+色の素(シアン) ※以前に作ったフミナ用の色
・髪の毛の全体=#322のフタロシアニンブルー の上から、
二ロシアニンブルー60%+ニュートラルグレー40%
・ジーンズ=#328のブルーFS15050
・服のピンク全体=ピンク+白
・服のピンク影色=白+ピンク+モンザレッド
・エプロン影色=イエロー+オレンジ
・エプロン全体=イエロー+白
・箒の柄、サンダル=タン
・箒の先端=サンドイエロー
・サンダルのハナオ=ブラウン
・靴下、リボン、カチューシャ、襟=クールホワイト
・惣一郎さん=タンをベースにグランプリホワイト、
その上からクールホワイトでハイライト
だいたいいつもジーンズの色には悩みます。
今回ブルーにニュートラルグレーを混ぜる、という色合いが結構良い感じでしたので、今後は暗めのジーンズはこの混色を使っていこうと思いました。
と、こうして色を一通り塗って、細部は面相筆で修正しました。
まだ顔のアイペイントがまだです。
アイペイントはまとまった時間が欲しいので、週末作業予定です。
そのため、響子さんの完成までも少し時間が掛かりそうです。
腕、髪の毛、首は全て磁石で接続のため、気軽に組みかえ可能です。
ブログ用に中間時点ですが、笑顔だけはアイペイントとまでいかずに済みましたので、一度仮組しました。
もう少しスミイレを行い、襟のラインを入れ(というここをどうやるのかを悩み中)、アイペイントを行えば一応完成です。
年内完成なるか?
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その4 [るーみっくわーるど]
ツクダホビーの音無響子さんキットは工作までの工程が完了し、前回でサフ吹きまで行っていました。
その後表面処理などを行ってサフ吹きを改めて行い、粗が無いか?をチェックして・・・
を何度か繰り返していましたが、ようやくサフ吹き完了です。
次はいよいよ塗装です。
このキットには瞳デカールが付属しますが、30年以上前のデカールで汚れている(黄ばんでいる)ため、瞳は筆で描くことにします。
その前提で、瞳部分はサフ吹きした白を残すようにマスキングします。
顔は差し替えで3パーツ作りますので、それぞれこのように。
笑顔は瞳が無いので、楽できそうです
次に、犬の惣一郎さんもキチンと塗ります。
説明書の指定では白一色ですが、せっかく出来の良い犬のキットですので、毛並みの再現、までできるかどうか分かりませんが、影部分には一段濃い色として、タンを塗っておきました。
タンはそのほかにも竹ぼうき、サンダルの下部分がキットの指定色だったので、合わせて塗装しています。
惣一郎さんはこの後、グランプリホワイトで白部分を塗っていく予定です。
響子さんの塗装順番を考えましたが、サンダルをタンで塗っていますので、脚部などはタンが乾燥してからマスキングする必要性から、脚部以外で進めます。
色の順番から考慮し、肌色をまず塗ることにしました。
写真では、肌色になる部分と胴体、脚部の一部にも肌色を塗っています。
※ちなみに、この写真はラスキウスのCL01 ホワイトピーチだけを塗った状態です。
これは、10月30日発売の新しい肌色塗装システムである「ラスキウス」を試してみようと思ったためです。
ちなみに、ラスキウスはMr.カラーの新色で特集ページもありますので詳細は割愛します。
今まで私はフィギュアの肌色塗装は、オレンジを下地にキャラクターに合わせて調色した肌色をオレンジの上から塗っていました。
これは、オレンジ=血管、肌色=皮膚、という構造を塗装で表現していたためです。
ラスキウスシリーズは逆で、ベース色で皮膚、クリアーコート色で血管や影を表現するので、最初にベースをべた塗りし、クリアーコートで濃くなる部分を塗り重ねる、という手法です。
これは最近のデジタルペイントの手法だそうです。なるほど。
どちらが良いのかまだ分かりませんが、こういった表現もある、という事ですので、手法としてはマスターしておきたいと思います。
本来は水着などの肌の露出が多いキットでテストしたいところですが、すぐに塗装できる状態のキットが響子さんだったので、ジーンズやエプロン部分にもベース色を塗って、ラスキウスのテストをします。
これがラスキウスで5色です。
ベースが左の2本、右の3本がクリアーコート色。
今回はCL01(ホワイトピーチ)ベースに、CL03(クリアーペールレッド)をコートに選択しました。
ちなみに、クリアーペールレッド単品をエアブラシで使えるように2倍ほどに薄めたところがこれです。
別メーカーで発売されている、粘膜クリアのような色合いで、粘膜クリアのような使い方も出来そうです。
あと、想像以上に薄いです。
筆でサッと塗った程度では色が分からないくらいです。
顔に塗ってみました。
左がコート前、右がコート後。
写真だと分かりにくいのかもしれませんが、右は肌色っぽさが出ていると思います。
本来はこの上から更につや消しでコーティングすると良いらしいですが、コーティングは全工程完了後なので、ひとまずおあずけ。
次にもう少し大きな面積に対してテスト。
完成後には普通の色を乗せますが、エプロンの上から肌色を塗って、濃淡の付け方を試しました。
胸の起伏に合わせて、影になる部分にクリアーコートを塗っていますが、回数で7~8回の重ね塗りをしています。
その後、全体に2回ほどサッとクリアーコートを行った状態です。
もう一つテストします。
脚部はジーンズですが、肌色の濃淡付け練習をしてみました。
お尻の起伏、膝裏の影になる部分、といった箇所にクリアーコートを行って、濃淡の付け方を試してみました。
思った以上に調整が行いやすく好感触です。
次はこのラスキウスで1/8以上の大きさのガレージキットを塗ってみたいですね。
DOAのかすみの水着キット、なんかはラスキウスの本領が発揮できそうに思います。
今回はテストの比重が高かったですが、響子さんの塗装はできれば年内で終えたいですが、年内もあと1週間程度。
どこまでできるか分かりませんが、もうひと頑張りしたいと思います。
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その3 [るーみっくわーるど]
ツクダホビーの音無響子さんのプラモデルの続きです。
前回、このキットの売りである複数の腕、顔、髪のパーツの組み合わせを完成後にも差し替えできるように、磁石を用いた工作を行っていましたが、今回はその磁石の組みこみを主に行っていきました。
まず、胴体です。
左腕の付け根に100均の磁石の径、深さになる様に、ピンバイス、スピンブレードを駆使して穴を掘り、磁石を埋め込みました。
こういった作業では、スピンブレードは非常に便利です。
穴の深さだけ気を付ければ、現物合わせで径は適当でも大丈夫です。
最終的には穴に磁石を入れ、隙間の補填と固定の為に、瞬着を流し込んで固定させました。
次にこの左腕付け根の磁石に対応するように、2種類付属する左腕側に金属を埋め込みます。
それぞれ、写真のようにスピンブレードで径にあった浅い穴を開け、少し前にDOAのレイファンで使用した丸カンがたまたま金属で磁石にくっついたため、それを埋め込んでみました。
写真では1個ずつですが、最終的にはもう1個を写真の埋め込んだ金色の丸カンの上にも埋め込み、片腕に2個の丸カンを埋めることで、磁石に安定してくっつくようにしました。
胴体の反対側は右腕で箒をもつ手が一つだけ付属しますので、こちらは真鍮線を通して固定します。
一度胴体に右腕を点付けで接着し、腕ごとピンバイスで2mmの穴を開けています。
こういったパーツは貫通させた方が位置決めがしやすいのです。
が、最終的にはそれでも微妙に位置ずれが気になったので、胴体側を3mmで開けて拡張し、エポキシパテを埋めてから、右腕を通し、パテで位置決めをやり直しました。
次に胴体上部の首を付ける部分です。
首より上の顔が3つの表情があるため、3つの顔を差し替え出来るようにします。
写真の赤マル部分は見ての通り真っ平らですので、一度首を付けて外周を鉛筆でなぞってみました。
この鉛筆で書いた線の内側を抉って、首パーツが少し埋まる様にする工作と、左腕同様に磁石を埋め込みます。
穴開けは慎重に、ピンバイスとスピンブレードを付けって行いました。
ついでに襟やエプロンの境界線なども彫り込んで、立体的に見えるようにしています。
顔です。
後頭部と顔パーツの両方に磁石を埋め込みました。
キットではどちらのパーツにも空洞があるので、埋め込みは簡単ですが、磁石同士をくっつけさせる場合、S極とN極をちゃんと意識しないと、磁石はくっつかないので要注意です。
実は一度埋め込んだ際に、間違ってN極同士が向き合うようにしてしまい、磁石の埋め込みをやり直しています
また、顔パーツは見ての通り、良くできていますが、髪の毛と顔の境界線が非常にあいまいです。
筆塗りでやっつけるにしても、あまりにもぼんやりとしていますので、彫り直し必須ですね。
主にキサゲを使って彫りなおしました。
ということで、今回は見た目の工作はほとんどなく、複数のオプションパーツを完成後に組みかえることができるようにする下準備に終始しましたが、一通りの作業ができました。
また、各パーツのパーティングラインも処理できましたので、一度サーフェイスを吹きます。
もちろん、ここまでの作業で汚れていることと、非常に古いキットなので入念に中性洗剤で洗浄しました。
パーツ群にタミヤの白サーフェイサーを吹いたところです。
ほとんどのパーツがほぼ問題無しでしたが、一部パーツでヤスリ傷が残っていたり、といった処理漏れが見つかったので、このあたりを処理していこうと思います。
続く。
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その2 [るーみっくわーるど]
音無響子さんの作製を進めています。
このキットは基本的に完成度が高い(造形が良い)ので、大改造しない限りは完成させるまでの労力はそれほど掛からないと思います。
少し前に作ったレイファンやグラレス、といったガレージキットの方が整形に時間が掛かったので大変だったように思いますし、今仕掛のラジシャンラムのように多少改造しないと納得いく完成度に至らなさそうなキットは、改造に時間が掛かって、完成が遠のきます。
(という理由でマジシャンラムが完成しないのですけど・・・)
響子さんは比較的そのままで組みたてようとしていますので、あとはモールドの甘い部分の彫り直し、塗装と仕上げを考慮したパーツ処理、だけとなります。
具体的には、例えば胴体パーツであれば写真の丸囲み箇所のモールドがほぼ丸まってしまっているので、このまま塗装してしまうと、ぼんやりした印象になりそうですし、境界線があいまいなので、エアブラシ塗装では厳しそうです。
襟と服の境界線、エプロンと服の境界線、とった箇所をナイフや彫刻刀で彫り直して、再生してあげる必要があります。
次に脚部です。
この写真は右足はパーティングラインやゲート跡処理が終わった状態で、左足(写真上の右側)は真中にパーティングラインが見えると思いますが、未処理のものです。
左右ともに、パーティングラインはデザインナイフのカンナ掛けと神ヤスリの#120~#400でざっと仕上げていくことになります。
ちなみに後ろはこんな感じです。
特に左足の太もも裏部分にゲート処理がまずくて抉れたような状態になっており部品がありますので、こういった抉れに対して、タミヤの瞬着イージーサンディングを盛って、硬化剤で固めて穴埋めにしています。
胴体の表面処理を#400のヤスリまで終え、脚部を改めて取りつけて気付きましたが、脚部を接着して胴体に付けるとこの写真のようになります。
つまり、脚部のズボンの前部分は見えなくなる、ということです。
しかしながら、キットには股間周りのモールドもしっかり入っているので、完成後は見えなくなるものの、やはりきっちり作り込んでおこうと思います。
完全に自己満足ですが
ある程度処理をする中で、脚部の左足首パーツがサンダルからかかとが浮いたデザインであるために、この浮いた部分の隙間のヤスリ掛けや塗装が非常に難しくなっていることに気づきました。
写真のように、左足首の甲の部分(サンダルのモールドとの境界部分)で0.1mm厚のカットソーで切断しました。
繋ぎは1mmの真鍮線を通しておきます。
この工作で後の塗装時にキレイに塗れ、マスキングも最低限の処理でできると思います。
足首とジーンズの裾の境界線でも切断しても良いのですが、あまりやり過ぎても後で繋ぐのが面倒になりますので、考え物です。
次に脚部を長い込み接着剤の点付けで仮止め。
上から見ると空洞になっていますが、この空洞部分が胴体との接合箇所のため、埋めることにします。
また、頭部、後頭部パーツは3種類×2種類で6パターンの表情と髪型の組み合わせが可能ですが、キット指定は当然ながら接着となっていることから、少し工夫したいと思います。
穴埋めついでに磁石を埋め込んでみます。
頭部パーツ中央に少しだけ見えているのが磁石です。
100均で売っている8個入り100円という超強力マグネットです。
エポキシパテで穴埋めをする途中で磁石はエポキシパテに包まれるように埋めているので、おそらく強度も大丈夫だと思います。
磁力で頭部パーツの変更が可能になる、という訳です。
まだ腕パーツのモールド処理が終わっていないので、引き続き地道に処理を行って、年内完成ができれば良いなぁ・・・という感じです。
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その1 [るーみっくわーるど]
あっという間に12月になっていました。
寒いのかどうかが微妙な気候ですが、今年も残すところ一か月を切ってしまいました。
年を取ると1年が早い、と言いますが日に日に加速する気もします・・・
劇場ではガンダムNT(ナラティブ)が上映されましたが、当然見てきました。
私見ですが、非常に完成度の高い映画だと思いますので、ガンダム好きは必見ですね。
そのうちナラティブも作りたいと思います。
さて、今回は唐突に、ツクダホビーのプラスチックモデルキット アニメーションキャラクターシリーズ No.4(長い・・・)として、1986年(32年前)に発売された、めぞん一刻の音無響子(おとなし きょうこ)さんの1/12のプラモデルです。
とりあえず、ランナーから全てのパーツを切り離し(といっても14パーツです)、おもむろに糊(ピットマルチ2)で繋げただけですが、良い感じで響子さんです。
仕掛品でバンダイのラムちゃんのプラモデル(1982年製)もありますが、4年後の86年にはここまで造形が熟成されたのか、と感心してしまいます。
もっとも、メーカーが異なるので、一概に比較はできませんが、この響子さんのプラモデルの完成度は、今の目で見てもかなり高いと思います。
同時期にはツクダホビーは、ジャンボフィギュアシリーズ、ということで、謎素材の半分ガレージキットのような製品を沢山だしていますが、全体的にできはもう一つだったように感じます。(いずれ手を出そうと思っていますが)
その中でも、1/12シリーズの出来は頭一つ抜けていると思います。
以前、このブログでも水乃小路飛鳥のキットを完成させていますが、あのキットも材質はともかく、キットの造形は良かったです。
後ろから。
まだ両脚はマスキングテープで仮止めしただけですが、雰囲気は伝わるかと思います。
ジーンズも良くできています。
写真はロングヘアーですが、キットには髪を束ねた状態の後頭部も付属します。
また、顔は笑顔、普通の顔が2種類の型パターンの顔、
左腕は2パターン、とバリエーションが多く作ることができる構成になっています。
更に箒どころか、犬の惣一郎さんまで。
このキットの開発者のこだわりが感じられます。
惣一郎さんも作ります。
大胆なパーツ構成で、顔がモナカ割で2パーツの胴体はなんとこの大きさで1パーツ!
顔は両方から接着するのみですが、バリや凹凸があるようなので、#240のサンドペーパー状で接着面を両府ヤスって平らにします。
顔だけ接着済みで、胴体に乗っけただけですがこの貫禄!
すでに完成とも言えます。
ちなみに、下べろなど、ナイフで削り込んで、立体的に見えるようにしていますが、圧倒的存在感です。
全体的に出来の良いキットですので、顔、腕などのオプションパーツを活かすように作っていきたいと思います。