めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その3 [るーみっくわーるど]
ツクダホビーの音無響子さんのプラモデルの続きです。
前回、このキットの売りである複数の腕、顔、髪のパーツの組み合わせを完成後にも差し替えできるように、磁石を用いた工作を行っていましたが、今回はその磁石の組みこみを主に行っていきました。
まず、胴体です。
左腕の付け根に100均の磁石の径、深さになる様に、ピンバイス、スピンブレードを駆使して穴を掘り、磁石を埋め込みました。
こういった作業では、スピンブレードは非常に便利です。
穴の深さだけ気を付ければ、現物合わせで径は適当でも大丈夫です。
最終的には穴に磁石を入れ、隙間の補填と固定の為に、瞬着を流し込んで固定させました。
次にこの左腕付け根の磁石に対応するように、2種類付属する左腕側に金属を埋め込みます。
それぞれ、写真のようにスピンブレードで径にあった浅い穴を開け、少し前にDOAのレイファンで使用した丸カンがたまたま金属で磁石にくっついたため、それを埋め込んでみました。
写真では1個ずつですが、最終的にはもう1個を写真の埋め込んだ金色の丸カンの上にも埋め込み、片腕に2個の丸カンを埋めることで、磁石に安定してくっつくようにしました。
胴体の反対側は右腕で箒をもつ手が一つだけ付属しますので、こちらは真鍮線を通して固定します。
一度胴体に右腕を点付けで接着し、腕ごとピンバイスで2mmの穴を開けています。
こういったパーツは貫通させた方が位置決めがしやすいのです。
が、最終的にはそれでも微妙に位置ずれが気になったので、胴体側を3mmで開けて拡張し、エポキシパテを埋めてから、右腕を通し、パテで位置決めをやり直しました。
次に胴体上部の首を付ける部分です。
首より上の顔が3つの表情があるため、3つの顔を差し替え出来るようにします。
写真の赤マル部分は見ての通り真っ平らですので、一度首を付けて外周を鉛筆でなぞってみました。
この鉛筆で書いた線の内側を抉って、首パーツが少し埋まる様にする工作と、左腕同様に磁石を埋め込みます。
穴開けは慎重に、ピンバイスとスピンブレードを付けって行いました。
ついでに襟やエプロンの境界線なども彫り込んで、立体的に見えるようにしています。
顔です。
後頭部と顔パーツの両方に磁石を埋め込みました。
キットではどちらのパーツにも空洞があるので、埋め込みは簡単ですが、磁石同士をくっつけさせる場合、S極とN極をちゃんと意識しないと、磁石はくっつかないので要注意です。
実は一度埋め込んだ際に、間違ってN極同士が向き合うようにしてしまい、磁石の埋め込みをやり直しています
また、顔パーツは見ての通り、良くできていますが、髪の毛と顔の境界線が非常にあいまいです。
筆塗りでやっつけるにしても、あまりにもぼんやりとしていますので、彫り直し必須ですね。
主にキサゲを使って彫りなおしました。
ということで、今回は見た目の工作はほとんどなく、複数のオプションパーツを完成後に組みかえることができるようにする下準備に終始しましたが、一通りの作業ができました。
また、各パーツのパーティングラインも処理できましたので、一度サーフェイスを吹きます。
もちろん、ここまでの作業で汚れていることと、非常に古いキットなので入念に中性洗剤で洗浄しました。
パーツ群にタミヤの白サーフェイサーを吹いたところです。
ほとんどのパーツがほぼ問題無しでしたが、一部パーツでヤスリ傷が残っていたり、といった処理漏れが見つかったので、このあたりを処理していこうと思います。
続く。
まもって守護月天! 1/6 シャオリン制服版 その1 [守護月天]
私は20年ほどまえにもインターネットで模型作製のホームページを作っていた時期がありました。
その当時、ブログというものは無い(あまり多くは無い)ので、ホームページという形式で、HTMLを使ってページを手書きしていたような時代でした。
ホームページって言い方自体も最近は無いのかもしれませんが。。。
今でもHTMLなどでページを作製することも可能ですが、そういったサイトは少なくなっていると思います。
個人がンターネット上の情報公開を行う手法はブログ、Twitter、FB、などなどのSNSに取って代わられている時代となり、20年という月日を実感します。
そんな20年前のホームページ時代にページ上で完成品を公開しようと手をつけていながら、仕掛品で放置されていた”まもって守護月天!”の「シャオリン 制服版」です。
インターネットの世界は20年で様変わりしましたが、模型の在庫は完全に時が止まっています
キットの雰囲気はアニメ版のシャオリンのようです。
もっとも、原作版のキットというのはほとんど見たことがなく、強いて言えば海洋堂の大型キットくらいでしょうか。
本キットは、KOTOBUKIYA製の1/6という大スケールで、原型作製はLO-TATSU氏。
ちなみに当時の定価で¥12,800。安くは無いですよね。
ちなみに、”まもって守護月天!” とは・・・・
桜野みねねさんの漫画で月刊少年ガンガンという雑誌で連載されており、OVA化、TVアニメ化されるなどの人気作品になってきたタイミングで連載中断となり、うやむやになってしまいました。
その後、月刊コミックブレイドで「~ 再逢(レトルバ)」というタイトルが付いた続編が出て、一応完結。
その後さらに数年前から「~ 解封の章」という漫画が再開されているそうですが、この解封の章は未読です。
作者さんも色々あったんでしょうけどね。
さて、このキット、古いキットではあるものの発売された20年前という時代は、ガレージキット製品の流通の隆盛期(と勝手に思っていますが)だったこともあり、出来は良いです。
シャオリンの市販品ガレージキットでは珍しい制服版であり、造形も決定版に近い素晴らしい内容だと思います。
私見ではもう1キット、Clayzの1/6のシャオリンも素晴らしいキットなので、いずれこのブログで完成品公開を目指します。
さて、キットを簡単に組み立ててみました。
頭部、上半身、下半身、手足を真鍮線で軸打ちし、仮組をした状態です。
スカートは前後2パーツですが、昔作製していた時点で整形と貼り合わせ、サーフェイサー吹きまでを終えていましたのでグレーになっています。
それ以外のパーツも大まかには整形をしていました。
過去の自分からバトンタッチですので、続きを今の自分で決着を付けたいと思います。
1/6という大きさ(約26cm)のため、顔や髪の毛も非常に細かく繊細にできています。
この写真では取りつけていませんが、後ろ髪や前髪などの細かく細いパーツがまだ沢山ついています。
ちなみに、未整形ですが、これだけあります。
ベースが無いと自立できませんので、適当なものに2mm真鍮線で立たせていますが、シンプルなポージングにシャオリンのかわいさが表現されており、自己採点では100点に近い造形だと思っています。
ちなみに、20年ほど前の当時に発売されたシャオリンのキットで一般流通品はおそらくほぼ全部保有していますので、いずれこのサイトで製作をしていきます。
目指せ全キットコンプリート!です。
後ろ姿。
頭頂部の穴は長い後ろ髪とリボンを付ける箇所です。
髪の毛のボリュームも満点で言う事無し。
べた褒め
右腕はマスキングテープで仮止めです。
スカートで見えませんが、両足の造形は細かなシワや起伏まで非常に丁寧に作られており、見えないところまで行きとどいた作品です。
シンプルなポーズですが、見どころの多いキットだと思います。
これまで作ってきたガレージキットの中で、一番大きかったのは、少し前に作製した病院坂黒猫さんの1/7サイズでしたが、今回はそのもう一つ上の1/6。
どれだけ大きく感じるか、という比較写真一枚撮ってみました。
相変わらずHGUCのジムⅢとの比較です
ジムⅢの倍ほどの全高があることがわかると思います。
ここまで大きいと塗装表現も今までより陰影表現などにも凝ってみようかと思いますが、特に今回挑戦したいと考えているのは肌色塗装です。
先月GSIクレオスから発売された、「ラスキウス」という肌色を塗るための塗料システムを試してみようと思います。
まだ実験できていませんので、近くでこのテスト行ってみようと思います。
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その2 [るーみっくわーるど]
音無響子さんの作製を進めています。
このキットは基本的に完成度が高い(造形が良い)ので、大改造しない限りは完成させるまでの労力はそれほど掛からないと思います。
少し前に作ったレイファンやグラレス、といったガレージキットの方が整形に時間が掛かったので大変だったように思いますし、今仕掛のラジシャンラムのように多少改造しないと納得いく完成度に至らなさそうなキットは、改造に時間が掛かって、完成が遠のきます。
(という理由でマジシャンラムが完成しないのですけど・・・)
響子さんは比較的そのままで組みたてようとしていますので、あとはモールドの甘い部分の彫り直し、塗装と仕上げを考慮したパーツ処理、だけとなります。
具体的には、例えば胴体パーツであれば写真の丸囲み箇所のモールドがほぼ丸まってしまっているので、このまま塗装してしまうと、ぼんやりした印象になりそうですし、境界線があいまいなので、エアブラシ塗装では厳しそうです。
襟と服の境界線、エプロンと服の境界線、とった箇所をナイフや彫刻刀で彫り直して、再生してあげる必要があります。
次に脚部です。
この写真は右足はパーティングラインやゲート跡処理が終わった状態で、左足(写真上の右側)は真中にパーティングラインが見えると思いますが、未処理のものです。
左右ともに、パーティングラインはデザインナイフのカンナ掛けと神ヤスリの#120~#400でざっと仕上げていくことになります。
ちなみに後ろはこんな感じです。
特に左足の太もも裏部分にゲート処理がまずくて抉れたような状態になっており部品がありますので、こういった抉れに対して、タミヤの瞬着イージーサンディングを盛って、硬化剤で固めて穴埋めにしています。
胴体の表面処理を#400のヤスリまで終え、脚部を改めて取りつけて気付きましたが、脚部を接着して胴体に付けるとこの写真のようになります。
つまり、脚部のズボンの前部分は見えなくなる、ということです。
しかしながら、キットには股間周りのモールドもしっかり入っているので、完成後は見えなくなるものの、やはりきっちり作り込んでおこうと思います。
完全に自己満足ですが
ある程度処理をする中で、脚部の左足首パーツがサンダルからかかとが浮いたデザインであるために、この浮いた部分の隙間のヤスリ掛けや塗装が非常に難しくなっていることに気づきました。
写真のように、左足首の甲の部分(サンダルのモールドとの境界部分)で0.1mm厚のカットソーで切断しました。
繋ぎは1mmの真鍮線を通しておきます。
この工作で後の塗装時にキレイに塗れ、マスキングも最低限の処理でできると思います。
足首とジーンズの裾の境界線でも切断しても良いのですが、あまりやり過ぎても後で繋ぐのが面倒になりますので、考え物です。
次に脚部を長い込み接着剤の点付けで仮止め。
上から見ると空洞になっていますが、この空洞部分が胴体との接合箇所のため、埋めることにします。
また、頭部、後頭部パーツは3種類×2種類で6パターンの表情と髪型の組み合わせが可能ですが、キット指定は当然ながら接着となっていることから、少し工夫したいと思います。
穴埋めついでに磁石を埋め込んでみます。
頭部パーツ中央に少しだけ見えているのが磁石です。
100均で売っている8個入り100円という超強力マグネットです。
エポキシパテで穴埋めをする途中で磁石はエポキシパテに包まれるように埋めているので、おそらく強度も大丈夫だと思います。
磁力で頭部パーツの変更が可能になる、という訳です。
まだ腕パーツのモールド処理が終わっていないので、引き続き地道に処理を行って、年内完成ができれば良いなぁ・・・という感じです。
FAG アーキテクト Gun Metallic Ver. その1 [FAG]
プラモデル、ガレージキットを作っていますが、常に複数キットを並行作業中です。
まだ方向性は決めかねていますが、今回の記事はフレームアームズ・ガール(FAG)のアーキテクト ガンメタリックバージョンです。
とりあえず素組み状態です。
メーカーはKOTOBUKIYAです。
すでにこのFAGシリーズはかなりの人気を博しており、KOTOBUKIYAの上場にも影響を及ぼしているほどのシリーズですので、今更の説明にもなりますが、スナップフィットで接着剤無しでも組みあがります。
特に、人気の源は顔のアイプリントがあらかじめ施されており、その精度もかなり高いと言えます。
買ってきて、何も考えなければパチ組みをしてしまえば、それなりの完成状態が手にできる、という優秀なキットです。
写真ではパッケージと同じく、左足の武装を解除したような状態の左足と左手が固定のポージングモデル状態です。
付属する可動手足に交換すれば、フルアクションの15cm大のキットとなります。
また、顔は表情違いで他に2個で、計3個の表情がセット。
さらにこのキットは髪の毛も写真のグリーン系のほかに、パッケージにある赤系のクリアパーツで成型されたボーナスパーツ付という贅沢な仕様です。
私はフル塗装前提でいつも仮組みするので、軸受けなどを削っています。
そのため、割とパーツがポロリしてしまいますが、キット状態で素組みすると逆にややキツメの嵌め合わせに思われます。
一度嵌めたら簡単には外せなさそうですので、削っておいても良いと思います。
後ろから。
腰のあたりにベースパーツと支持棒の受け軸がセットされています。
支持棒なしでの自立は安定性を欠きますので、ベースはあった方が良いです。
写真ではクリアーグリーンの髪の毛にしていますが、クリアレッドの髪パーツも付属し、交換が可能です。
髪の毛の先端は思った以上にシャープなので、髪の毛を交換する場合は少し注意した方が良さそうです。
また、全体的にABSパーツ、とランナーに記載されたパーツが多いので、接着剤の選択は意識して行う必要があります。
ただし、バンダイのガンプラに使われているABSとはまた材質が異なるようです。
そのため、ガンプラではできなかったABSパーツを普通の(タミヤの白フタの)接着剤でも、試した限りではしっかりとくっ付きました。
また、ABS用で販売されているセメダインの接着剤でも同様にしっかりくっついたようです。
扱いやすさ、接着箇所の後処理を考慮すると、普通のプラモデル用接着剤で処理した方が良いと思います。
FAGを作る皆さんは接着剤はどうされているのでしょうね・・・
アーキテクトの通常版は白基調ですが、このキットは紫基調になっている、というだけでAmazonの販売価格が激安になっています。
私も2300円くらいの叩き売りだったので、FAGの入門として購入しました。
意外な事に、こういったブログでガレージキットやプラモデルで女の子ものを多めに作っているように記事を書いていますが、FAGとメガミデバイスには手を出していませんでした。
今回も購入した動機は、このキットをベースにグフレディでも作れないか?という検証のためでしたので、このままこのキットをどう料理するのかは、まだ未定です。
作ってみると、案外カワイイ出来なので、このまま普通に1個は作ってみたいような気にもなってきました。
色くらいは変えても良いかもしれません。
最後に手足を可動するものに交換し、髪の毛も赤色に。
う~ん、やはりこのキット、FAGとして完成させてみたいような気もします。
激安なので、改造用にもう一個買っておこうかどうしようか。
と、こうして積みプラが増えるんですね
めぞん一刻 1/12 音無響子 ツクダホビー その1 [るーみっくわーるど]
あっという間に12月になっていました。
寒いのかどうかが微妙な気候ですが、今年も残すところ一か月を切ってしまいました。
年を取ると1年が早い、と言いますが日に日に加速する気もします・・・
劇場ではガンダムNT(ナラティブ)が上映されましたが、当然見てきました。
私見ですが、非常に完成度の高い映画だと思いますので、ガンダム好きは必見ですね。
そのうちナラティブも作りたいと思います。
さて、今回は唐突に、ツクダホビーのプラスチックモデルキット アニメーションキャラクターシリーズ No.4(長い・・・)として、1986年(32年前)に発売された、めぞん一刻の音無響子(おとなし きょうこ)さんの1/12のプラモデルです。
とりあえず、ランナーから全てのパーツを切り離し(といっても14パーツです)、おもむろに糊(ピットマルチ2)で繋げただけですが、良い感じで響子さんです。
仕掛品でバンダイのラムちゃんのプラモデル(1982年製)もありますが、4年後の86年にはここまで造形が熟成されたのか、と感心してしまいます。
もっとも、メーカーが異なるので、一概に比較はできませんが、この響子さんのプラモデルの完成度は、今の目で見てもかなり高いと思います。
同時期にはツクダホビーは、ジャンボフィギュアシリーズ、ということで、謎素材の半分ガレージキットのような製品を沢山だしていますが、全体的にできはもう一つだったように感じます。(いずれ手を出そうと思っていますが)
その中でも、1/12シリーズの出来は頭一つ抜けていると思います。
以前、このブログでも水乃小路飛鳥のキットを完成させていますが、あのキットも材質はともかく、キットの造形は良かったです。
後ろから。
まだ両脚はマスキングテープで仮止めしただけですが、雰囲気は伝わるかと思います。
ジーンズも良くできています。
写真はロングヘアーですが、キットには髪を束ねた状態の後頭部も付属します。
また、顔は笑顔、普通の顔が2種類の型パターンの顔、
左腕は2パターン、とバリエーションが多く作ることができる構成になっています。
更に箒どころか、犬の惣一郎さんまで。
このキットの開発者のこだわりが感じられます。
惣一郎さんも作ります。
大胆なパーツ構成で、顔がモナカ割で2パーツの胴体はなんとこの大きさで1パーツ!
顔は両方から接着するのみですが、バリや凹凸があるようなので、#240のサンドペーパー状で接着面を両府ヤスって平らにします。
顔だけ接着済みで、胴体に乗っけただけですがこの貫禄!
すでに完成とも言えます。
ちなみに、下べろなど、ナイフで削り込んで、立体的に見えるようにしていますが、圧倒的存在感です。
全体的に出来の良いキットですので、顔、腕などのオプションパーツを活かすように作っていきたいと思います。